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文春文庫
キャパ その青春

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167651398
  • NDC分類 740.253
  • Cコード C0198

内容説明

「崩れ落ちる兵士」―一枚の写真が“戦争の真実”を伝えた。報道写真家ロバート・キャパは、このワン・ショットで世界にその名を知られ、伝説の人となった。1913年、ブダペストに生まれ、1954年、インドシナで短い命を閉じた偉大な写真家の生涯を描く傑作伝記の青春篇。文庫化にあたり、訳文を見直し、訳注を大幅に加筆した決定版。

目次

ブダとペスト
旅立ち
そこに一台のカメラがあれば
暗室助手
ベルリンを逃れて
左岸の日々
最初のレッスン
ゲルダ
恋におちて
映画への夢
キャパ誕生
奴らを通すな!
崩れ落ちる兵士

著者等紹介

ウィーラン,リチャード[ウィーラン,リチャード][Whelan,Richard]
1946年、ニューヨーク生まれ。エール大学で美術史を学ぶ。“ART news”の他、“Art in America”“Portfolio”“CAMERA Arts”などの各誌に広く寄稿する

沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947(昭和22)年、東京都に生まれる。横浜国立大学卒業。79年「テロルの決算」で大宅壮一ノンフィクション賞、82年「一瞬の夏」で新田次郎文学賞、85年「バーボン・ストリート」で講談社エッセイ賞、2003年、ノンフィクション作品での功績に対して菊池寛賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tera。

21
リチャード・ウイーラン著『キャパ』の沢木耕太郎による翻訳本で「キャパ その戦い・キャパ その死」と続く。キャパ本人は勿論、彼の周りの人々がとても魅力的に書かれていて、才能溢れる彼らに惹き付けられる。時代が違えば小金持の家のボンボンとして、何不自由ない生活が出来たのかもしれないと思うと、バンディがキャパになったのにはハンガリーの内情や人種差別などによるものが大きかったのかもしれない。本職の翻訳家でない分だけ内容がリアルな感じがよく伝わってきて、ノンフィクション小説というより、キャパに関する研究書という感じ。2014/09/26

ふらん

17
第二次大戦終了後、名刺に「戦争写真家、ロバート・キャパ 戦争終了につき現在失業中」と書いたユーモアの持ち主、キャパ。その半生を知りたくて手にした本。キャパの足跡と絡めつつ、東欧の歴史も書き込んでいるので、勉強になった。訳者である沢木耕太郎さんの出版までの苦労話も面白い。2016/01/07

Toshi

13
リチャード・ウィーランによるキャパの評伝の沢木耕太郎訳。全3巻の第1巻はキャパこと、エンドレ・フリードマンの生誕からスペイン内乱で「崩れ落ちる兵士」を撮影するまでの青春期。著者は、キャパが自伝で描いた「ほら話」を次々と否定していくが、キャパを批判するでなく、そんな彼の不思議な魅力に取りつかれているようだ。「崩れ落ちる兵士」についてウィーランは、写真の偉大さはその真贋ではなく、象徴的な合意にあると、キャパを弁護している。まるでマラドーナの神の手ではないか。第2巻「キャパその戦い」に続く。 2021/01/24

tora

6
母の秘蔵っ子として育った幼年時代、次男気質を遺憾なく発揮した少年時代からはじまり、ハンガリーをでてカメラを手にし恋をし、ついに「崩れ落ちる兵士」をとるまでの青年時代が描かれています。訳者沢木耕太郎さんは本書がはじめての翻訳だったそうで、ところどころぎこちない所はありますが、ノンフィクション・ライターらしい抑制のきいた文章が、内容にとても合っているように思いました。面白かった。2012/04/19

Mariamaniatica

3
キャパ個人のことだけでなく、東欧、欧州の歴史も丁寧に描かれていてとても面白かった。調査も詳細で文章も感傷的なものも無駄もなくいい感じ。翻訳者としての沢木耕太郎さんの独自の視点から書かれた長~いあとがき風の文章も、あるいは書くことへの誠実な姿勢にも感激。ウィーラン氏、沢木氏によって描かれたキャパの歴史、思いもよらぬ価値ある名作と出会え得した気分。「ちょっとピンぼけ」を次回読むのが楽しみです。2012/05/14

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