文春文庫
北朝鮮はるかなり―金正日官邸で暮らした20年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 621p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167651312
  • NDC分類 929.16
  • Cコード C0198

内容説明

朝鮮戦争開戦時、15歳だった著者は妹とともに革命家の母に連れられソウルから北朝鮮に渡った。やがて女優となった妹が金正日に見初められて妻となり、著者も家庭教師として官邸に入る。そこで接した金正日と息子正男の知られざる素顔、そして独裁体制下の苛酷な現実…分断された半島に翻弄された知識人一族の受難の記録。

目次

第1部 朝鮮解放苦難の幕明き
第2部 三十八度線を越えて
第3部 待ちうけていた運命
第4部 金正日官邸で見たもの
第5部 苦悩の末の決断
著者独占インタビュー 涙の激白「私の息子を殺したのは誰だ!」

著者等紹介

成〓琅[ソンヘラン]
1935年、ソウル生まれ。1950年、朝鮮戦争勃発時に共産党員だった母や妹と北朝鮮に渡る。金日成大学に進学。妹が金正日の最初の妻となり、彼らの長男・正男の家庭教師として官邸入りし、20年を過ごす。1996年、亡命し、現在はヨーロッパに滞在している

萩原遼[ハギワラリョウ]
1937(昭和12)年、高知県生まれ。67年、大阪外国語大学朝鮮語科卒業(第一期生)。69~88年、「赤旗」記者。72~73年、平壌特派員。89年からフリーランスとなる。89年12月~92年8月、ワシントンに滞在。国立公文書館に秘蔵される米軍奪取の北朝鮮文書160万ページを3年がかりで読破し「朝鮮戦争―金日成とマッカーサーの陰謀」(1993年)を著した。60年代の帰国運動で北に帰った人々の悲劇を描いた「北朝鮮に消えた友と私の物語」で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

5
戦前のソウルに生まれ、朝鮮戦争のさなか北に渡り、96年に脱北した著者の半生記。「南」出身者として冷遇された前半部と、妹が金正日の妻となったことにより官邸入りしてからの後半部とでがらりと雰囲気が変わります。文体は主観的で、また亡命先での回想録ということもあって、どこまで正確かという疑問もありますが、細部にわたる克明な記述に圧倒されるとともに、民族分断の悲劇には胸が詰まります。彼女にとって甥にあたる金正男の生いたちの哀しさよ! そして冷酷な独裁者金正日がときおり見せる人間らしい優しさなども印象に残る場面です。2017/08/26

amagurio

0
暗殺された金正男の従兄弟(正男の母の姉の子供)が書いた本。 内部の人が書いた本なので読んだ当時は内容が目新しかった。 その後、著者が暗殺されたニュースを見て知り合いが殺されたような気持ちになった。すぐあの人だとわかった。 なぜ見せしめに殺さなければいけないという発想になるのか。この国の闇が晴れる日を望む。

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