内容説明
朝鮮戦争開戦時、15歳だった著者は妹とともに革命家の母に連れられソウルから北朝鮮に渡った。やがて女優となった妹が金正日に見初められて妻となり、著者も家庭教師として官邸に入る。そこで接した金正日と息子正男の知られざる素顔、そして独裁体制下の苛酷な現実…分断された半島に翻弄された知識人一族の受難の記録。
目次
第1部 朝鮮解放苦難の幕明き
第2部 三十八度線を越えて
第3部 待ちうけていた運命
第4部 金正日官邸で見たもの
第5部 苦悩の末の決断
著者独占インタビュー 涙の激白「私の息子を殺したのは誰だ!」
著者等紹介
成〓琅[ソンヘラン]
1935年、ソウル生まれ。1950年、朝鮮戦争勃発時に共産党員だった母や妹と北朝鮮に渡る。金日成大学に進学。妹が金正日の最初の妻となり、彼らの長男・正男の家庭教師として官邸入りし、20年を過ごす。1996年、亡命し、現在はヨーロッパに滞在している
萩原遼[ハギワラリョウ]
1937(昭和12)年、高知県生まれ。67年、大阪外国語大学朝鮮語科卒業(第一期生)。69~88年、「赤旗」記者。72~73年、平壌特派員。89年からフリーランスとなる。89年12月~92年8月、ワシントンに滞在。国立公文書館に秘蔵される米軍奪取の北朝鮮文書160万ページを3年がかりで読破し「朝鮮戦争―金日成とマッカーサーの陰謀」(1993年)を著した。60年代の帰国運動で北に帰った人々の悲劇を描いた「北朝鮮に消えた友と私の物語」で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した
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