内容説明
現代の最も難解な社会学者、ニクラス・ルーマン。彼の企図した西洋思想史におけるパラダイム・シフトを、ヘーゲルと対照しつつ描ききり、その核心にあるラディカリズムを説得的に提示した、読んでおもしろい「ルーマン入門」。
目次
1 序論(トロイの木馬―ルーマンの隠された(とはいえそれほど隠されてはいない)ラディカリズム
彼がこれほどの悪文を書いた理由)
2 哲学から理論へ(第四の侮辱―ヒューマニズムの拒絶;必然性から偶有性―哲学のカーニバル化;プラトンへの最後の脚注―心身問題の解決;エコロジー的進化―社会創造論への挑戦;ポストモダン的現実主義としての構成主義―差異の教え;ユートピアとしての民主主義―政治の脱構築;結論―望みでもなく怖れでもなく;ニクラス・ルーマン―知の歩み)
著者等紹介
メラー,ハンス=ジョージ[メラー,ハンスジョージ] [Moeller,Hans‐Georg]
1964年生まれ。澳門大学(University of Macau)教授。専門は中国哲学、比較哲学
吉澤夏子[ヨシザワナツコ]
1955年、東京生まれ。1983年、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。立教大学社会学部教授。博士(社会学)、専門は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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