内容説明
大晦日の夜、それぞれの思惑を胸に、吹雪の山荘に偶然集ったナディア・モガールたち。年が明ける直前、“幽霊山荘”と呼ばれる山荘で首なし死体が発見される。吹雪で周囲と隔絶されたなか、謎の究明に乗り出す名探偵の面々。首なし死体の謎、そして呪われた山荘の呪縛を解くことが出来るのか―閉ざされた別荘村で巻き起こる殺人と陰謀に、ナディア・モガール、刈谷正雄、ブッキー、若竹七海、法月綸太郎ほか名探偵&ワトスン役キャラクターが挑む、本格リレー・ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
130
6名の作家さんによるリレーミステリー。うち3名は未読の作者。有栖川さんが離脱したのが残念だったけど面白かった。最初の方に書かれた作家さんの予想とはどんどん離れていく様がイイ。2015/03/10
さっちゃん
47
六人でひとつの物語をリレー形式で書いていくミステリ。電話も繋がらない吹雪の山荘や首なし死体など、たまらない舞台設定。物語はだんだん複雑になってくるけれど、推理作家の法月綸太郎がOL若竹七海や学生有栖川有栖と話してる!私の推し達が一緒に推理してる (笑)! 円紫さん(声のみ出演)と「私」、ナディア・モガール、刈谷正雄など各氏の持ちキャラが勢揃いする豪華な吹雪の山荘。贅沢な企画です。ただ、学生アリスは登場するものの、有栖川先生が執筆辞退されたおかげであんまりな扱いになったのが、と~っても残念!2020/10/29
雪紫
26
再読。学生アリスの扱い以外忘却。bladynewyear! ミステリ作家達のレギュラーキャラが大晦日に訪れた吹雪の山荘で待ってたのは女装した首なし死体と幽霊騒ぎ。新年を迎え、なんやかんやで彼らの推理が始まる・・・というリレー小説。物語が進むたびになんかちょっとこんがらがっていくような・・・。有栖川さんが辞退した影響で学生アリスのキャラや扱いがひどい。なんだかんだで作家の自分のキャラ以外の扱いや見方、ノリを楽しむ方が勝ち。「リレー小説、大体アンカー、MVP(超字あまり)。」2019/11/26
ぶんこ
26
吹雪で孤立した山荘とは、あまりにベタな題名といい、リレー小説というのも、どうもダメなようでした。 楽しめませんでした。 2014/07/31
スケキヨ
25
ナディア・モガール、刈谷正雄、ブッキー、若竹七海、法月綸太郎、有栖川有栖の名探偵&ワトスン役が夢の共演。色んな作家さんが色んなキャラを描いている部分は面白く読みました。でも謎については迷走度合いが激しく、推論が行ったり来たりで少し疲れました。「最後に解決するから、適度に謎を解いて伸ばす」という縛り?が原因なのはわかりますが。有栖川氏が辞退されたのは非常に残念でした。読みたかったなあ。アンカーの巽昌章氏の散らばりつくした点を綺麗に纏めた手腕はお見事。初めての笠井繁氏の他の作品が読みたくなりました。2012/09/02