文春文庫<br> 僕のいた場所

文春文庫
僕のいた場所

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167591014
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

バーチャルリアリティー、新興宗教、家族の崩壊。昭和から平成へ時代が変わる時、垣間見えたものは、今の日本の姿を予言していた

内容説明

間違いファックスが元で潜入した秘密の会合。見知らぬ男から打ち明けられた風変わりな身の上話。動物園では聖者然としたオランウータンと目が合って…。藤原新也の行く先には偶然か必然なのか、奇妙な事件、心暖まる人やユーモラスな動物との出会いがある。時間と空間を自在に旅して描かれたエッセイ集。

目次

正しい食卓
ベランダからの眺め
平成幸福音頭
スピル・オーバー
立ち枯れの身体
ボケの社会学
叙情天気予報
拈華微笑

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へこきむし

14
古本屋で200円で購入。表紙の写真は藤原が撮った笠智衆。寝る前に読むのにちょうどいい本。クスっと笑えたり、なるほどと唸ったり。「聖域の猿」という一編があるが、私も著者と同様、上野公園のゴリラには妙な愛情を抱いている。親子連れで混雑する休日、ある一匹の子供ゴリラが、私をめがけて走ってきて、目の前(分厚いガラス越し)に座ると首を傾げた。あのとき彼は(彼女は)何が言いたかったのだろう? 思い出しては考える。「あんた、おじさんに似てるな」かな?「お前もこっちこい!」かな?2014/03/09

エリ本

8
平成元年ディズニーリゾートのホテルで一家心中。家族団欒の場であった「家」が個別分割され始め、もはや心安らぐ場ではなくなった80年代。その後快適な満たされた「個室」を求め行き着いた先が、「ディズニーリゾート・ホテル」。子供たちに最後に最高の思い出をと選択した親。そこまで行って。道連れ?今や世の中も、人々の考え方も変化していると言わざるをえない。 2022/06/12

k.m.joe

4
自分の経験や身体感覚をよすがに、違和感を省察し、問題点をあぶり出す。しかも思いが読者に伝わりやすい。2013/07/01

エリ本

2
この本は、「クレア」という女性雑誌で連載されていたエッセイだそうです。62のエッセイがあります。一日ひとつ、舐めるように読みたい味のあるエッセイです。2019/09/10

夏野

2
エッセイ集。以前CREAに連載されていたものをまとめたもの。写真家でもあり、文筆家でもある著者の日常生活のふとした違和感や、旅行先での出来事などさりげなくも鋭い視点が感じられて面白いです。2010/03/03

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