内容説明
日本海をのぞむ、みちのくの城下町、松ヶ岡。歴代藩主の菩提寺にある竹林にひっそりと暮らす鬼悠市は浮き組の足軽。鬼が作る竹の鳥篭は藩への献上品であり、遠く江戸、上方まで松ヶ岡藩の名物として珍重されている。しかし、奥山流の遣い手でもある鬼には隠された役目があった。奏者番加納正右衛門から下された密命とは―。
著者等紹介
高橋義夫[タカハシヨシオ]
昭和20(1945)年、千葉県船橋市生れ。早大仏文科卒。出版社勤務、広告会社の共同経営を経て、作家として独立。平成3年「狼奉行」で第106回直木賞を受賞
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