文春文庫plus<br> 猫とみれんと―猫持秀歌集

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文春文庫plus
猫とみれんと―猫持秀歌集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167660574
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0192

内容説明

面白いのである。面白いだけでなくやがて哀しいのである、と山本夏彦氏が絶賛した異色歌集。「尻舐めた舌でわが口舐める猫好意謝するに余りあれども」「出前なし話し相手はさらになしもういくつ寝れば来るお正月」…。自称「目医者、うた詠み」、妻に逃げられ、猫と暮らす著者が、過ぎし日々と飼い猫にゃん吉への愛を諧謔に託して詠んだ全380首。

目次

にゃん吉くん
バツイチのうた
ダメの人
映画百年
猫じゃ猫じゃ
ワーク・ソング
恋に似たもの
中年エレジー
ドリフターズ・メドレー
日本外史〔ほか〕

著者等紹介

寒川猫持[サムカワネコモチ]
1953年大阪生まれ。両親ともに医師のひとりっ子。高校を中退して半年間ドイツに留学し、帰国後、大検に合格。医大に進学して眼科医となる。30代半ば、独学で短歌を始め、95年初の歌集『ろくでなし』を自費出版
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomi

19
〈再読〉40代バツイチ、愛猫にゃん吉との二人暮らしの日々を詠んだ歌集。にゃん吉を詠んだ歌はほのぼのと楽しく、独り身の侘しさ哀しさ、過ぎし日の想いなどをほろ苦いユーモアで詠んだ歌はしみじみ。似たような身としてはとても共感できます。2014/10/08

まるる

18
『尻舐めた舌でわが口舐める猫 好意謝するに余りあれども』この歌に惹かれて読んでみました。40代バツイチ男性の愛猫にゃん吉への愛と、独り身の寂しさ、子供の頃の懐かしい思い出等を、飾らない言葉とユーモアあふれる表現で詠んだほのぼの短歌集。虹の橋に行ってしまったにゃん吉を思う歌は分かり過ぎて、何度読んでも涙がこぼれてしまいます。猫飼いさんに呼んでもらいたい歌集でした。2013/06/12

ホレイシア

4
ご本人がおっしゃっているように、100円で買おう。

はち

3
猫短歌ばかり。猫好きにはたまらないし、仕事の歌も恋の歌も日常の歌もあり飽きさせない。猫はかわいい。この人の歌は昔読んでたけど、自分が詠むようになってまた違う味わいを楽しめた。もうこの人歌詠みしないのかな?短歌クラスタにはおすすめ!2012/12/23

留吉

2
作者の愛猫にゃん吉を詠んだものから、独り身の侘しさ別れた妻への未練、ノスタルジックな子供の頃…結構バラエティーに富んだ題材。挿絵が可愛いのと、何といってもにゃん吉関連の歌が猫好きにはたまらん。あとがきの歌が一番ぐっときたなぁ。2013/02/17

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