内容説明
大坂夏の陣からおよそ五十年、天下太平の世に、宇都宮・奥平家において藩主六十日忌の席で起きた刃傷は、両家を二つに分ける騒動となった。高遠、山形、江戸と仇を求め、血で血を洗う闘いは本懐を遂げるまでになんと二十年の月日を数えた。鍵屋の辻、赤穂浪士と並び江戸三大仇討ちのひとつを緻密にダイナミックに描く。
著者等紹介
高橋義夫[タカハシヨシオ]
昭和20(1945)年、千葉県船橋市生まれ。早大仏文学科。出版社勤務、広告会社の共同経営を経て、作家として独立。平成3年「狼奉行」で第106回直木賞を受賞。
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