文春文庫<br> マリコ マリキータ

文春文庫
マリコ マリキータ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167561017
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

気まぐれで、しかも心ゆたかな女性像をあざやかに描いた表題作ほか、秀作「帰ってきた男」など五篇を収めた、池澤ワールド短篇集

内容説明

マリコは風のように自由で奔放だった。誰が彼女を引き止められるだろうか…魅力あふれる女性像を鮮やかに描く「マリコ マリキータ」。前人未踏の遺跡を調査する探険隊の生還者が聴いたあの至高の音楽はどこから来たのか。神と出会った男の至福と錯乱を描いた「帰ってきた男」ほか三篇を収録した秀作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

51
池澤さんは短編の名手だったんだ。全5編、お馴染みの"離島"あるいは"離島的"な日本/ハワイ/南方/アフガニスタンを舞台に、恋愛/兄弟/夫婦/仕事/秘境小説とバラェティがあって楽しめる。しかし通底しているものは同じで、現代が失った自然の中で進化した人間の本性(本能)への憧れと畏れを持ちながらも、現代人としての理性と矜持を保つことにより、社会の内にぎりぎりの境界に留まる。普通は諦念とか断念になるところが、爽やかな印象を与えるのは、宇宙論的な視野の中で詩的に語られるからなのだろう。池澤さん続読決定である。2015/02/22

背番号10@せばてん

20
1994年12月7日読了。あらすじは忘却の彼方。1994/12/07

bfish

7
5つの短編。社会の枠組みの内部で過ごす者と、自然を含めた外部で過ごす者が交差する物語。交わることはあっても結局は各自多くを語らず静かに離れていく。自由と孤独について考えさせられます。2014/02/15

marimo

4
★★☆ 表題作、梯子の森と滑空する兄、アップリンク、冒険、帰ってきた男の5編を収録。表題作も素晴らしいいが、人の目に触れることのなかった遺跡で人智を超えた何者かに出会った調査隊を描く「帰ってきた男」がことに圧倒的。個であること、社会に生きるかぎり絶えざる争いに身をさらさなければならないことに対するピエールの切実な反駁は胸を打つ。著者の作品は生きることそのものについての問いを発し続ける。また「音楽」の描写は、きっとどんな声、楽器、映像でも再現できない正真正銘の文学的表現である。2015/10/08

taro335

4
これはハマった! “社会構造”だったり、“神”だったり、どの作品も哲学的で唸らされる。表題作での文化人類学者はレヴィ・ストロースを連想してしまうし、その結果も、はたして“構造”から抜け出せない様を描いているようで興味深い。最初は謎だったこのタイトルも秀逸です。2013/08/16

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