文春文庫
菊の御紋章と火炎ビン―「ひめゆりの塔」「伊勢神宮」で襲われた今上天皇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167560188
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

狂瀾怒濤の「昭和50年」に一体何があったのか。当時の警備責任者が初めて明らかにする皇室を襲った「危機一発」の衝撃の事実の数々。

内容説明

今上天皇が、皇太子時代の「昭和50年」に沖縄と三重で遭遇した二つのテロ事件。危機一髪ならぬ「危機一発」の双方の現場で、警備責任者だったミスター「危機管理」は、いかに行動したのか。当時の過激派が総括しないまま、一部が「体制化」した今、「沈黙の掟」を破って書き遺す昭和の「大逆事件」との闘い。

目次

第1章 沖縄無血返還の大功労者・佐藤栄作死す―思わぬ「右」からのフックで三木武夫はノックアウト
第2章 「内戦」としての三菱重工等連続企業爆破事件―「狼」「大地の牙」「さそり」一斉検挙
第3章 聖域としての「ひめゆりの塔」―「沖縄返還阻止闘争」は民族独立運動だった
第4章 「ひめゆりの塔」火炎ビン事件の“真相”―見事な「ノーブレス・オブリージ」
第5章 交響楽『昭和50年』の間奏曲・クアラルンプール事件―米大使館占拠のテロリストに屈した「超法規釈放」
第6章 「懲戒栄転」で三重県警本部長へ―「危機管理の鬼」となり猛訓練の日々
第7章 史上初の「伊勢神宮」風日祈宮炎上―再び皇太子ご夫妻を狙った火炎ビン
第8章 懐かしの三重県警“昭和グラフィティ”―ノウ・モア・タヌキから意外な感謝状まで
第9章 さらば警察庁、こんにちは防衛庁―狂瀾怒涛の時代が終り、「治世の能吏」の時代始まる
第10章 “万年課長”の憂鬱―武功をたてすぎた武将の「敗者の条件」とは
第11章 私の考える「天皇制」―昭和の「大逆事件」との闘い
最終章 老兵は死なず、ただ書き遺すのみ―「虎ハ死シテ皮ヲ残ス」―老護民官のモノローグ(独白)

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

43
危機管理における警備の妥当性。少々ぶっきらぼうに聞こえる著者の語りも、随所に真摯な姿勢。皇室、外国来賓の方々のエピソードの1つ1つが印象的。宿り木のための伐採を叱責する昭和天皇、あまごとやまめの違いを説明する皇太子、そして同行著者の食事に配慮される皇太子妃。三者三様でお人柄を表すエピソード。思わず微笑むエピソードも満載。特に、「ワシゼミ100匹」と「狸」は著者の人柄とも言える。何気に隣国を彷彿させたのが「四日市コンビナートの工場稼動停止」の件。考えることは時代を超えても同じなんだなぁ。(笑)2015/11/27

α0350α

11
昭和50年!大変な年だったんですね。上司に嫌われ、沖縄・三重県警はのんびりした感じの中で孤軍奮闘する話が面白かったです。やっぱりこんな大変なことを面白く読ませるところがすごいですね。2017/08/23

ネコ虎

7
最低の警察庁長官浅沼清太郎という役人がいることをこの本で知った。事なかれ、無責任、責任転嫁、保身の権化だったらしい。よくこんな最低の仕事ぶりで出世してトップになったものだ。当然上司への取り入り方のみが最高であったのだろう。警察小説に出てくる悪いトップのモデルだ。佐々淳行氏がぼろくそに罵るのも当然だ。警察という国家秩序を守る仕事の邪魔ばかりする者は非難されて当然だ。佐々氏の考え方は「危機管理のノウハウ」に示されているが、それをキチンと実践した。この本はその証跡記録だ。サラリーマンも学ぶべきところ満載だ。2016/12/09

みじんこ

6
反皇室闘争で狙われた今上天皇・皇后両陛下や要人警備を担当した佐々氏の本。やはり彼の文章は読みやすいし、時に意図してブラックユーモアも混ぜてくるので飽きない。それにしても、火炎瓶がすぐ近くで炸裂しながらも全く動じず、まず周囲にいた人を気遣う言葉をかけられた当時の皇太子殿下は佐々氏の言う通り、すでに帝王学を身につけていたといえる。他にも著者が警備にあたった多くの皇族方や要人とのエピソードが散りばめられていて、その人柄を知ることができる。それに比べて平時の能吏、佐々氏の上官の一部の無能さと責任感のなさは呆れる。2014/07/12

ゆき

5
父や母から学生闘争とか、あさま山荘の事件を聞いていましたし、佐々さんについてはTVで拝見していました。この人がそんなキケンな仕事ばかりしていたのかと思ったのですが、左遷させたり出向、懲罰を架せられる事によってこんな事件に携わる運命になったのですね。行くところ、行くところで火炎瓶投げられたり、ハイジャックを収めにいったり・・・本当に数奇な人生を歩んでらっしゃる。文がとても面白くてあっという間に読みきってしまいました。2013/12/12

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