内容説明
「車窓を流れる夜の灯りを見ていると、突然声をかけられた。見ると金髪に、鼻輪、耳輪の若者だ。―略―私は妙にこの手の若者から声をかけられることが多いし、私自身も大胆な恰好をした若者に好感を持つ。見ていて安堵感がある。」酒場から旅先から、人生を見つめる柔らかな眼差し。人気作家の日常と本音が垣間見える好評エッセイ集。
目次
風呂敷包みを持ったルーキー
パスポートは?
戦争童話集
馬刺と胡瓜
カッさんの手
新宿のカラス
この頃…。
立行司じゃないか
夕暮れの小径
岬のゴルフ〔ほか〕
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
昭和25(1950)年、山口県生れ。立教大学文学部日本文学科卒業。平成3年、「乳房」で第12回吉川英治文学新人賞受賞。4年、「受け月」で第107回直木賞受賞。6年、「機関車先生」で第7回柴田錬三郎賞、14年、「ごろごろ」で第36回吉川英治文学賞を受賞
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