文春新書
テレビのからくり

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  • サイズ 新書判/ページ数 243p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604197
  • NDC分類 699.6
  • Cコード C0295

内容説明

いまや国民最大のメディアとなったテレビ。ニュース、スポーツ、ドラマ、バラエティと番組のジャンルは他メディアを圧倒する。しかし、そこには不思議な点も多い。番組の指標の一つにすぎない「視聴率」という業界内の“地域通貨”が市民権を得て流通するようになったのは何故か?制作費流用疑惑に揺れるNHKの戦略とは何だったのか?一方、変革著しい放送技術の陰で、現場ではいまだに手仕事に近い職人芸が残っている。彼らテレビマンは何を考えながら番組づくりをしていたのか…。日々の放送からは窺いしれない、摩訶不思議な世界の全貌を明らかにする。

目次

第1章 「良い番組」と「悪い番組」(視聴率とニュース戦争;『ニュースステーション』の軌跡 ほか)
第2章 テレビの花形たち(「深夜枠」から「ゴールデンタイム」に進出した「へぇ」;「タメになる」より、「くっだらねぇな」 ほか)
第3章 番組誕生―クイズ番組の系譜から(すべては「セブンミステリー」から始まった;歴史を「学ぶ」のではなく「遊ぶ」には ほか)
第4章 NHKのメディアミックス戦略とは?(NHK“モンロー主義”;「海に火輪を、組織に風穴を」 ほか)
第5章 テレビ業界への第一歩(「発想がつぶれる」とADをいやがる新人;多様な採用システム ほか)

著者等紹介

小田桐誠[オダギリマコト]
1953年青森県生まれ。亜細亜大学法学部卒業。出版社勤務を経て、フリーのジャーナリストに。マスコミ業界や教育問題を中心に旺盛な取材・執筆活動を行なう。現在は放送批評誌「GALAC」(放送批評懇談会編集)編集長、法政大学・武蔵大学非常勤講師なども兼務する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

readtuktuk

1
これまた内容に即していない題名。第三章「番組誕生」での『世界ふしぎ発見!』の誕生エピソード、第四章のNHKのメディアミックスや本体だけではなく外注システムを取り入れていくところ、が面白かった。最終章に、中途入社のテレビマンたちの証言を取り入れる(興味深い)など、本の構成がちょっと謎。2010/09/05

Naota_t

0
★3.4/テレビ業界に就職を考える人にお勧め。膨大な番組名、ディレクター、プロデューサーが出る情報量は脱帽。視聴率、クイズ番組、NHKなど幅広く解説。題名が的を得ておらずレビュー数も少ないが、読み物として面白かった。マンネリしてテコ入れする番組もあれば、子供の頃から親と見ていた『ふしぎ発見!』の長生きの秘訣は「変えないこと」で、番組制作は難しい。発行の04年でも書かれているように、テレビ業界は帰路に立っている(況や現在)。中長期を見据えれば、利益率も構造的に低いし、衰退しかないと思うが、どうなんだろうか。2022/07/24

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