文春文庫
陰陽師―鉄輪(かなわ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 160p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167528225
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

心変わりした男を恨んだ徳子姫は丑の刻参りの末に生成の鬼になった。美しい絵物語に生まれ変わった陰陽師。舞踊劇版の脚本も収録。

内容説明

他の女に心変わりした男を恨んだ徳子姫は、丑の刻参りの末に生成の鬼になった。事情を聞き男は晴明と博雅に助けを求めるのだが…。恋に破れた姫の美しくも哀しい物語「鉄輪」が、名コンビによって新たに息を吹き込まれる。夢枕獏自らが、舞踊劇のために書き下ろした脚本も特別収録した「陰陽師」絵物語シリーズ第三弾。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
昭和26(1951)年、神奈川県小田原市生れ。48年、東海大学日本文学科卒業。52年、「奇想天外」誌に「カエルの死」を書いてデビュー。圧倒的な人気を博する「陰陽師」「魔獣狩り」「餓狼伝」の各シリーズをはじめ、山岳、冒険、ミステリー、幻想小説などの分野で広範な読者を魅了し続けている

村上豊[ムラカミユタカ]
挿絵画家。昭和11(1936)年、静岡県生れ。高校卒業後、デザイン会社、市役所職員を経て、35年に、当時直木賞を受賞した司馬遼太郎の週刊サンケイの連載小説「風の武士」で挿絵デビュー。以後、新聞・雑誌連載の挿絵や、絵本の原画・書籍の装幀を数多く手掛ける。平成10年には第46回菊池寛賞、19年に「本朝奇談天狗童子」(佐藤さとる)で第21回赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

134
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc 今回は、第十三巻、絵物語第三弾 です。短編、長編、絵物語、戯曲と同じテーマで四種類も書いているのは、余程著者の思い入れが強いんでしょうね。続いて第十四巻、「陰陽師 天鼓の巻」へ「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji2019/05/22

KAZOO

108
これも陰陽師の夢枕さんと村上さんによる絵本です。鬼となる女性の顔が本当にこわいですね。かなりデフォルメされている気がします。後半は舞踊劇にしたものの脚本がついていてこれも楽しいものです。村上さんのあとがきも掲載されています。どんどん作ってほしいのですが。2017/09/29

うりぼう

64
この絵物語シリーズ、最初に手に取ったとき、薄くて、話が少ないのに一人前の値段でちょっと損と思ってた。村上さんの絵も自分の感覚と違うかなと。でも、首、鉄輪と読んで、量の問題じゃない、絵と文章によるコラボで小説でも絵本でもない味への挑戦なのだと、納得。小説が下手な映像になると興が削がれ、マンガでは読みたくないと思うが、獏さんは、劇画化にも熱心で、その意欲は、すごいと思う。自分はついていけないが、村上氏の絵は、私達のイメージの邪魔をせず、かつ、平安の世に引き込まれる感じ。味わい深く、哀しく、まさに、鉄輪わんな~2010/12/14

文庫フリーク@灯れ松明の火

45
村上豊さんの画は濃淡鮮やか。暗い色使いのなかでひときわ冴える赤・黄・白。明暗。まさしく陰陽。陳腐な表現だが、味の有る字。恥ずかしながらP84〜85見開きでは、サインの〔む〕をセリフと勘違い(汗) 舞踊劇台本『鉄輪恋鬼孔雀舞』(かなわぬ こいはるのパヴアーヌ) できれば琵琶『飛天』への綾子の仕打ち入らぬものか。〔あなた、もしもわたしが済時様を捨てましたらば、そのように拾われるおつもりですか〕鬼にもなろうよ、徳子姫。2010/12/15

アイゼナハ@灯れ松明の火

42
中身は『付喪神の巻』に収録されてる『鉄輪』と同じものですが、仄暗くも温かい感じの村上豊さんの挿絵が素敵です。徳子姫が生成りに変じてしまう場面の絵は哀しいなぁ。舞台になってたとは知らなかったのですが、その舞踏劇の台本も収録されてます。2010/12/07

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