出版社内容情報
宇宙を司る8の公式。その謎を秘めたチェスの駒を求め、争奪戦が繰り広げられる。時空を越えてひろがる壮大なる冒険ファンタジー
内容説明
コンピュータ専門家キャサリンは、左遷されたアルジェで「モングラン・サーヴィス」の秘密を握る人物をついに探し当て、駒の在り処めざして決死の砂漠縦断を試みる。二世紀の時間に隔てられた物語が一つに溶け合うとき、意外な結末が…。推理・歴史・伝奇・冒険などあらゆる要素がふんだんに盛り込まれた傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
7
謎のチェスセット「モングラン・サーヴィス」をめぐって時の有名人が暗躍する。2006/08/07
himehikage
3
歴史やチェスや数学などの知識がないとついていけないと感じるところがある一方で、知っていたら知っていたで相当に都合良く強引だなと感じる部分もあり、どうも集中して読めなかった。でも、砂漠で行き倒れになりそうになる文字通り冒険パートは面白かった2013/02/17
しろねこ
2
面白い本をお探しの方にお薦め。なぜかあまり評判にならない本書。 でも、スリリングで知的好奇心を刺激する傑作だと思います。 文庫版下巻の若竹七海さんの熱血解説がいいですね!2015/07/22
Satoshi
2
フランス革命の時代と現代(1970年代)のストーリーがクロスし合う。過去の話では歴史的な偉人や科学者が登場してきて、とても豪華である。作品中に所狭しと記載されている数学、歴史、チェスなどの雑学には圧倒される。しかしながら、期待させといた割にはラストが平凡な気がする。2014/04/01
脂肪分
2
1.リアリティを感じさせるための配慮がまるでされてない。歴史上の人物が無駄に大量に出てくるのがそれを助長してる。西洋史に詳しければ面白いのか? 2.ろくにルール説明もしてないのに「どんでん返しごっこ」をされても驚けない。 3.「こいつとこいつは実は家族だった!」っていう展開が妙に多いが、どのキャラも思い入れを持つほど描き込まれてない。 4.主人公たちは「知力だけが武器の弱者」のハズなのに敵と喧嘩するたびに勝ってる。話の造りがだらしない。2012/10/04