文春文庫<br> 有罪答弁〈上〉

文春文庫
有罪答弁〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167527334
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

大手弁護士事務所で多額の使途不明金発覚、容疑者は同事務所内の行方不明の弁護士だ。捜査を任されたのは警官あがりの同僚の私だ

内容説明

妻に逃げられ一人息子は非行に、警官あがりの中年弁護士マックは560万ドルの金と共に行方をくらました変りものの僚友バートの捜索を命じられる。自分を敵と狙う警官時代の元相棒ピッグアイの執拗な妨害をかわし、弁護士らしからぬ手口でバートの家に侵入し、冷蔵庫を開けたマックをにらみ返したのは、脚を曲げた死人だった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

268
★★★☆☆ 今作も舞台はキンドル郡だが、主役は新キャラである元警官で弁護士のマック。 同僚が顧客の金を持って失踪した事件を極秘に捜査するが、その裏には違法賭博や経済犯など邪な行為が潜んでいた。 とにかく人間関係が複雑で読むのに時間がかかるが、初老になったマックが最後に一花咲かせようと奮闘する姿は応援したくなる。 一癖も二癖もある登場人物たちの裏の顔に想像力を掻き立てられつつ、物語自体はゆったりとしたまま下巻へ続く。2022/08/29

bapaksejahtera

17
「推定無罪」「立証責任」と読んでの本作。それ迄のリーガルサスペンスとは異なり、作品の雰囲気は探偵物に近く、私には大いに入り込み易い。主人公は警官上がりの中年弁護士で、面倒を見てやった若い者に引き立てられて法律事務所に入ったが最近は業績が上がらず「老いぼれの農耕馬」等と揶揄され肩身の狭い思いをしている。ある時同僚が重要案件の和解金として用意してある金のうちから五百万弗以上を拐帯して姿をくらます。社の幹部から依頼され彼の探索に当たるが、それに連れて異様な事実が少しずつ露見する。これ迄の作を凌ぐ好スタートだ。2023/02/05

neputa

16
タイトルから法定ミステリと想定し読み始めた。しかし上巻を終え未だ舞台は米国の町中にある。大手航空会社をクライアントに抱える法律事務所在籍の冴えない中年弁護士が主人公。墜落事故を起こしたクライアントが賠償目的で集めた基金で巨額の利益を生み隠蔽。しかし担当弁護士がこの非公開の金を持ち出し姿を消した。主人公が彼の行方を追った報告書、という体裁の小説なのだが描写や会話が豊富でその設定は破綻している。違和感もある。過去に読んだ『推定無罪』などしびれる法定劇の作品もある作家なので期待を絶やすことなく下巻に進むか悩む。2022/06/24

智哉

13
悲劇の主人公マックのみならず、関係者一同の個性が際立つ。よくぞこれだけのキャラクターを揃えたものだ。組織の利害関係も相まって、バート失踪事件の行方が気になるところ。スピード感に欠ける点は致し方ないか。2024/12/14

BIN

7
主人公は元刑事の中年弁護士。仲の良かった同僚が顧客の金を持ち逃げしたので、それを秘密裏に捜査する話。名前が覚えられないのはあるが人間関係が複雑なのでちょっとわかりにくい。いまのところはどうなるかさっぱりわからない。今のところ探偵パートだけだが最終的には法廷にいくのかなと期待しつつ読んでます。2023/02/27

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