出版社内容情報
昭和40年代。高度経済成長とそれまでの暮らしの狭間で、生きる喜びと未来への希望を抱くたくましい地方の人間たちを描く短篇集。
内容説明
昭和四十年代、宮城県。捕鯨船の漁師たちは捕獲禁止の流れに不安を覚え、稲作農家は減反政策で前途多難な状況を迎える。庶民生活には自家用車が登場し、団地が建ち始めるが…。消えゆくものと始まるものが混在する時代に、希望と不安を抱えてたくましく生きる人々と、暮らしの真の豊かさを描き出す作品集。
著者等紹介
熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年、宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。中学校教員、保険代理店業を経て、97年、「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。2000年、「漂泊の牙」で第19回新田次郎文学賞受賞。04年、「邂逅の森」で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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