内容説明
渋谷の利権を巡り、渋六興業と敵対する組の幹部を南米マフィア・マスダが誘拐した。三つ巴の抗争勃発も辞さない危うい絵図を描いたのは、なんと神宮署生活安全特捜班・ハゲタカこと禿富鷹秋。狙いは一体何なのか―己の欲望のままに拳をふるい、敵味方なく外道の道をゆく稀代の悪徳警官シリーズ第三弾。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、広告代理店に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
60
野田・水間のやくざコンビが魅力的です。読みやすいといえばそうなんだけど、軽いといえば軽いような気もするけど、視点がころころ変わるのが、飽きずに読めていいのではないかと思った。2014/10/14
Walhalla
38
シリーズ3作目です。悪徳刑事の主人公ですが、ヤクザもマフィアも止めることができないほど、その非道さがどんどんエスカレートしていきますね。読み手としても、その目的がどこにあるのか分からないぐらいの暴れっぷりですが、警察官になった経緯など、今後明らかになってくるのでしょうか。次作も楽しみです。2019/11/13
sg
19
ハゲタカの意味わからん動機で胸糞話決定。とかいってペラペラめくっちまう俺は既にハゲタカに魅了された歴代のマドンナ達と一緒。ほんとの悪は、渋六でも、敷島でも、マスダでもなく、逢坂剛あなただ。2023/07/21
流花
16
悪徳 それも極悪徳刑事 禿鷹シリーズ3作目。 普通悪徳警官が出てくると嫌な奴!っと感じるものですが、ここまでくると… ヤクザもマフィアも身内の警察にもここまで強気な禿鷹がなんだか頼もしく思えてしまいます。夫が殺される原因をつくり殺してやりたいと思っていた真利子がラストに禿鷹の為に林檎を剥いてあげてる気持ちがなんとなく分かる。危険で強い男は魅力あるもの。2014/04/09
Hideo
15
新装版で読んだ前2作が面白かったので、続編であるこちらも。今作も禿富(ハゲタカ)の暴走?に渋六興業の面々が振り回される...渋六の対抗組織である敷島組の幹部を共通の敵である南米マフィア・マスダに引き渡し、あげくその女房を犯す等、ハゲタカの行動理念は相変わらずよく分からない..一作目の恋人とのやり取りからは想像出来ないコマし振り...キャラ変わってない!?2022/10/25