出版社内容情報
7人家族を養う版下職人だった松本清張は、34歳のとき、予想外の赤紙を受け取る。生活の手段を持たない家族を残す不安と、なぜ自分なのかという疑問を胸に、戦地へ向かった。このときの体験は、作家の根底にどれほど深い傷跡を残したか。 後の松本作品に見られる、国家権力の不正に対する激しい憤りは、生い立ちの貧しさだけに由来するのではない。戦争をテーマにした唯一の長編『遠い接近』には、作家の魂の叫びがこめられている。
内容説明
一家七人を支える中年版下職人に、意外な赤紙が届いた。その裏事情とは?後の作品に託した叫びとは?担当編集者時代の私的メモをまじえ、戦争が残した深い傷に迫る究極の作家論。
目次
第1章 松本清張への召集令状
第2章 最初の軍隊生活
第3章 ある日の松本清張
第4章 孤高の作家
第5章 召集令状とは何だったか
第6章 松本衛生兵の真実
著者等紹介
森史朗[モリシロウ]
1941年大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。本名、中井勝。1965年文藝春秋新社に入社。「別册文藝春秋」「オール讀物」「文藝春秋」各編集長を歴任。のち取締役編集担当となり、2002年退社。執筆活動に入る。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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