出版社内容情報
『坊っちゃん』のお清は誰!? 大文豪の意外な人となりを探り、おなじみの小説の新たな読み方を発見する、楽しく痛快なエッセイ。
内容説明
子規と競った松山・熊本時代、学生に幻滅した東大教師時代、小説家となってからも折々に、漱石は生涯二千五百余もの俳句を詠んだ。一流のユーモア、理想と孤独。漱石の最も自由な気持が満ちた十七文字からは、時代の空気、あの名作の意外な背景が見えてくる。楽しいエピソードと新事実、知的興奮が満載の傑作歴史エッセイ集。
目次
1(まったく無能な教師なり;シェイクスピアに張り合って ほか)
2(米山天然居士の「墓」;『草枕』の隠し味 ほか)
3(是は謡曲好きのものにて候;「無弦の素琴」を聞く ほか)
4(「死こそ真のリアリティだ」;よく眠る人、夢みる人 ほか)
5(「清和源氏」の末裔である;下戸がうたう「菊花の酒」 ほか)
6(早稲田「漱石公園」にて;松山「愚陀仏庵」を訪ねて ほか)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で第12回新田次郎文学賞、10年「ノモンハンの夏」で第7回山本七平賞、18年「昭和史」(全二巻)で、第60回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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