文春文庫<br> 八甲田山から還ってきた男―雪中行軍隊長・福島大尉の生涯

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文春文庫
八甲田山から還ってきた男―雪中行軍隊長・福島大尉の生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167482022
  • NDC分類 916
  • Cコード C0131

出版社内容情報

二百余の凍死者を出した雪中行軍の一方で、福島隊は三十七名全員が生還。どこに違いがあったのか。新発掘の資料が真相を解き明かす

内容説明

明治35(1902)年1月、青森歩兵第五連隊第二大隊が八甲田山縦断雪中行軍中、猛吹雪により210名中199名が凍死する大惨事が起きた。一方、福島泰蔵大尉が率いる弘前歩兵第三十一連隊の総勢37名は全員生還。どこに違いがあったのか―。より苛酷な行軍を成し遂げた福島大尉の企画力、指導力、人間像を膨大な資料をもとに描く。

目次

2つの部隊、雪の八甲田へ
福島泰蔵の生い立ち
勉強家の青年士官
吼える八甲田山の生と死
福島隊の成功と陸軍中央
福島泰蔵大尉の最期

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

4
新田次郎の「八甲田山 死の彷徨」や映画「八甲田山」の主人公福島大尉(高倉健)の甥である著者が大尉について著したノンフィクション。雪中行軍前後や日露戦役時の大尉についても丁寧に調べられている。日露戦争で失われた優秀な将校の一人であるのは間違い。2013/08/27

だいきち

1
生還した弘前隊の男の話。雪山の恐ろしさを知っていたし、事前準備も怠らなかったし、案内人の申し出を受け入れた。生き残るためには、ハード面とともに、ソフト面の人間性も大いに関係している気がした。2019/06/23

Takeshi Morita

1
新田次郎の八甲田山の本から、八甲田山の遭難事件に興味を持ち読んだ。久しぶりの歴史もの。史実に忠実に書かれてると教科書的になってしまい面白さを感じれなくなってしまうと思った。今よりも家系が重要視される時代に努力でポジションを駆け上がった人物。それでも不公平、不条理には敵わない。そんな印象を受けた。2018/10/03

りり課長

0
90p 正史にはあまりに盲点がありすぎる。とは、著者の言葉だが、残されものが弁解や改竄の結果であることは今の世も変わらない。2012/03/18

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