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文春文庫
現代史の対決

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167453077
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0195

内容説明

史学は何よりも事実と実証を尊ぶ。昨今の、歴史を書き手の政治的信条や倫理観を裏付けるために利用したり、人を裁く行為と混同する露骨な風潮を、歴史家として放置するわけにはいかない!靖国参拝問題、歴史教科書論争から、瀋陽事件、夫婦別姓論争まで、現代史がはらむ諸論点を、快刀乱麻を断つごとく明晰に分析した快著。

目次

1 「あの戦争」と靖国問題―開戦と終戦(日米開戦の日の記憶;太平洋戦争―欠けた「戦場への想像力」 ほか)
2 慰安婦と教科書問題(「アジア女性基金」に巣喰う白アリたち;カンガルー裁判・「女性国際戦犯法廷」見聞記 ほか)
3 日中関係史をたどる―南京虐殺から瀋陽事件まで(日中戦争の遺産;南京事件―論点と課題 ほか)
4 昭和史の断片―戦争犯罪から別姓論争まで(鼎談 戦争犯罪ワースト20を選ぶ;“わがまま族”の「夫婦別姓」論を許すな ほか)

著者等紹介

秦郁彦[ハタイクヒコ]
昭和7(1932)年、山口県生まれ。31年東京大学法学部卒業。ハーバード大学、コロンビア大学留学。防衛研修所教官、防衛大学校講師、大蔵省財政史室長、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授を歴任。法学博士。平成5年度の菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

7
○ 歴史に関して自ら資料を分析しているように感じます。都合よく取捨選択しているように感じなかったため客観性は高い方だと思いました。2019/09/20

がんぞ

6
歴史教科書問題は2001年扶桑社が参入する際、検定通過を最優先として問題とされた記述123ヶ所を全面的に書き替えたため扶桑社だけを採用しないよう運動する予定が“問題点”指摘が迫力不足となり、他社にまで“抗日運動の記述が少ない”といった主観的部分、根本的対立である“併合は軍事脅迫によるもので無効”など荒唐無稽な主張に沿うよう要求し、W杯共同開催の演出により反日が抑えらたのは2年間のみだった。韓国はテロリスト賛美など独善的記述批判にかえって反発し、日本国民も呆れるのみ。彼らの「歴史認識」とは差別意識容認なのだ2014/06/19

さきん

4
さまざま日本が非難される歴史問題について検証していく内容。ほとんどが他国を非難する内容。他国の根拠とする証拠をもっと見てみたい2015/07/11

AnmitsuK (うろ覚えムーミン)

4
「知識0からの歴史認識入門」的な趣き。南京事件や慰安婦問題などに関しては、この本を読んでから考えたって遅くあるまいよ。ネットの情報を鵜呑みにする前にな。2013/03/14

glaciers courtesy

2
以前「現代史の争点」を読んでそれなりに面白かったので購入したのだが、内容的には同じようなもの。個々の問題については恐らく1年もすれば内容も忘れてしまうのだろうが、マスコミの論争や報道内容についての考え方が身に付く。事実を追うことの大切さを教えてくれる。自分の専門分野の記事だとマスコミ報道の次元の低さにビックリすることがしばしばあるが、歴史なんかについても同じことなんだよな。悲しいことに。それから、外務省の失態の話から省間の人事異動の提言があったが、これはなかなか良さそう。2010/01/11

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