出版社内容情報
戦犯指定、退位──敗戦という未曾有の国難の中で、天皇も危機に直面していた。占領軍と天皇周辺の間で息づまるドラマが展開する
内容説明
歴代の中で昭和天皇ほど重大な決断を何度も迫られた天皇はいなかった。2・26事件、降伏、連合軍による占領、いずれのときも天皇の決断に日本と皇室の運命は全面的に委ねられたのである。専横をきわめる陸軍、また新しい支配者として君臨するマッカーサー元帥を相手に、昭和天皇がどのように闘ったかを克明に追求した力作。
目次
第1章 裕仁天皇と二・二六事件―朕みずから近衛師団をひきいて…
第2章 裕仁天皇と終戦の聖断―万世のために太平を
第3章 極秘指令「皇統を護持せよ!」―我々は死よりも重大な任務に今からつく
第4章 天皇を救った千通の手紙―天皇の裁判はお許し下さいますよう
第5章 裕仁天皇退位せず―このあとに何が起こるか予見できない
第6章 占領史上の裕仁天皇―マッカーサーとの対決