秘仏の扉

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秘仏の扉

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163919317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

200年の間、固く閉ざされていた扉。
それはフェノロサと岡倉天心の手によって開かれた――

飛鳥時代に聖徳太子の姿を模して造られたと言われる、
法隆寺夢殿・救世観音像。
その厨子は鎌倉時代以降、固く閉ざされ、
扉を開けば直ちに仏罰が下ると信じられていた。

「金のために秘仏を見せるというのか」
「支援がなければ、法隆寺はもう保てません」

国内では廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、
しかし、欧米では東洋美術が評価され始めている。
近代化と伝統の狭間で揺れる明治時代に、
秘仏開帳に関わったものたち、それぞれの思いとは。
直木賞作家が描き出す歴史群像劇の傑作。

内容説明

フェノロサと岡倉天心によって開かれた、法隆寺・夢殿の扉。秘仏・救世観音像の微笑みに、彼らが見たものとは。近代化と伝統の狭間で揺れる人々の葛藤と矜持を描く傑作歴史小説!

著者等紹介

永井紗耶子[ナガイサヤコ]
1977年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学文学部卒業。新聞記者を経て、フリーライターとして雑誌などで活躍。2010年『絡繰り心中』で小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で20年に新田次郎文学賞を受賞する。23年『木挽町のあだ討ち』で山本周五郎賞、直木賞を受賞。同年『大奥づとめ』で啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

195
永井 紗耶子、4作目です。日本の近代美術の黎明期、秘仏を巡る人間模様、連作短編集の秀作でした。少し気が早いですが、今年のBEST20候補です。私は、大学で美学を少し齧ったレベルですが、古今東西問わず素晴らしいアートには、美が宿ると思います。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639193172025/02/13

trazom

124
開けば仏罰が下るとされた法隆寺夢殿の扉を開かせ、秘仏・救世観音像と対面する物語。史実が見事に塗り込められた人間ドラマがある。秘仏を初めて撮影した写真家の小川一眞、恩師の福沢諭吉と九鬼隆一の対立、九鬼隆一の妻をめぐる岡倉天心と隆一の関係、開扉を許可し法隆寺を守った千早定朝、フェノロサとビゲローとの微妙な関係、東京美術学校を追われる岡倉天心、帝国博物館館長を追われた町田久成。関わった全ての人物が、それぞれに挫折感を味わう物語だが、そんな人間の空しさを、救世観音が、アルカイックスマイルで静かに見下している。2025/04/19

のぶ

118
法隆寺の秘仏が、いろいろな視点で語られていて面白かった。法隆寺の救世観音像は、これまで200年の間、逗子の扉が開けられたことはない。開けたものには仏罰が降りると言われていた。しかし、その価値をあらためるため、政府によって扉が開かれようとしていた。そこに立ち会うのは、政府の役人、写真家、外国人、そして法隆寺の住職、定朝。岡倉天心、アーネスト・フェノロサなど、明治の美術界の主要人物が描かれているが、今でも生きているように活写され魅力的だった。時代小説とも、美術小説とも捉える事ができる永井さんの傑作だった。2025/01/27

はにこ

86
秘仏・救世観音菩薩立像に関わった人々の群像劇。今でもあるけど、流行りのものや海外のものを良しとし、過去のものを軽んじること。それが芸術の世界では特にいかに愚かなのかと思った。海外で日本の芸術の素晴らしさが認められたらまた興味を持つなんて。。でも海外に流出したおかげで戦禍を逃れたこともあるだろうね。2025/03/13

hirokun

84
★4 明治初期、法隆寺の秘仏に関わった人々を通して当時の時代の息使いを感じさせる作品。表題を見たときは、美術に関する作品で難解な解釈が語られるかと気にしながら読み始めたが、非常に分かり易い文章と内容で、描かれる人物の性格、生き様が活き活きと表現されており、作品に引きずり込まれるように一気読みした。学生時代に歴史の教科書に出てきて、名前だけ知っていたような人についても人間性がよく表されており親しみを感じながら読めた。2025/02/05

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