出版社内容情報
幼少から固い絆で結ばれた、発達障害のカンタと人気者の耀司。耀司がマネーゲームに翻弄される中、カンタは命がけで親友を守る!
新しいマネー感覚をもった世代の、熱く切ない青春小説!
幼少から固い絆で結ばれた、発達障害のカンタと人気者の耀司。耀司がマネーゲームに翻弄される中、カンタは命がけで親友を守る!
内容説明
下町の団地で育った発達障害のカンタと秀才・耀司には父親がいなかった。多感な十代にバブル期を駆け抜けた彼らは携帯ゲーム会社「ロケットパーク」を設立し、一躍時代の寵児となる。株式上場を機に、いよいよ日本一のゲームメイカー買収に乗りだすのだが…。友を守るために命をかけた、失われた世代の物語。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年、東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。97年、「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。受賞作に3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』(文春文庫)でデビュー。03年、『4TEEN』(新潮文庫)で直木賞を受賞。06年、『眠れぬ真珠』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞、13年、『北斗ある殺人者の回心』(集英社)で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さおり
63
時事をうまく小説に溶け込ませるのが、石田さんの得意技かな。ITバブルも発達障害も、石田さんにとっては同列の時事ネタかなと思うといい気はしないけど。参考文献はひとつも書かれてなかったけど、発達障害をもってる人の特性として、大きく間違ってるとこはなかったと思う。みんなが数字や記憶に強いわけじゃないけど、確かにこういう人もいますし。1クラスに1、2人いると言われてるカンタのような子たちみんなが、それぞれの耀司と出会えますように。途中から頭ん中をホリエモンがちらつきまくってたので、解説がホリエモンでビビりました。2014/07/16
アポロ
54
同年代だし、懐かしさ満載だったけど、物足りなかったな!なんだかんだ、ヨウジとカンタの2人のお母さんが素敵だ!スマホって恐ろしい限りだな!2017/08/08
ユカ
51
第一章からびーびー泣いてしまい、どうなることかと思いました。発達障害について、知識ではなく、知ることができました。途中で現実的な訴訟事件や株取引のお話になり、自分には難解な方向へ。石田さん、自分のこと大好きだなー(笑)。主人公が自分と同世代ということもあり、共感しやすかったと思います。男の子どうしの幼なじみって、たしかに遊びも仕事もお互いを尊重しつつ力を合わせてできそうで、うらやましい。ライブドア事件のもう一つのシナリオ、みたいなお話です。解説者にびっくり。2014/06/18
ナミのママ
40
下町の団地で育った父親のいない二人、発達障害のカンタと秀才の耀司。バブル期を駆け抜け携帯ゲーム会社を設立し時代の寵児となる。マネーゲームに翻弄される耀司、命がけで守るカンタ。…前半の幼稚園で出会ってから高校までの少年二人の成長と友情。後半のライブドア社がモデルのマネーゲーム、2つの話を楽しめました。発達障害、友情、サクセスストーリー、いろいろな要素が詰まっているので、物足りないと思うかは読者によると思うのですが、私はどの部分も好きで楽しく読めました。久々の石田衣良さん、良かったです。2014/10/15
きょーこ
27
前半長く感じた。二人が仕事を始めたところから面白く。ビジネスって何なんだろうね。2017/02/11
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