内容説明
家康の甥・保科久太郎は、幼少より奔放不羈の性格。長じて後北条家を継ぎ、良き家来にも恵まれたが、その陰には本人も知らぬ出生の秘密が…。表題作ほか、いいなずけを殺された若き女剣士の仇討行「白日の鹿」と、秀吉の大軍に一矢報いた忍城の姫君を描く「紅蓮の狼」を収録した、出色の中編時代小説集。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
昭和30(1955)年、静岡県浜松市生れ。日本大学芸術学部卒業。映像関係の仕事をへて小説の執筆を始め、大作『剣豪将軍義輝』で時代小説ファンの注目を集める。おもな著書に『夕立太平記』『尼首二十万石』『北斗の銃弾』『藩校早春賦』『陣借り平助』などがある
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