文春文庫
青嵐の馬

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167165024
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

家康の甥・保科久太郎は、幼少より奔放不羈の性格。長じて後北条家を継ぎ、良き家来にも恵まれたが、その陰には本人も知らぬ出生の秘密が…。表題作ほか、いいなずけを殺された若き女剣士の仇討行「白日の鹿」と、秀吉の大軍に一矢報いた忍城の姫君を描く「紅蓮の狼」を収録した、出色の中編時代小説集。

著者等紹介

宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
昭和30(1955)年、静岡県浜松市生れ。日本大学芸術学部卒業。映像関係の仕事をへて小説の執筆を始め、大作『剣豪将軍義輝』で時代小説ファンの注目を集める。おもな著書に『夕立太平記』『尼首二十万石』『北斗の銃弾』『藩校早春賦』『陣借り平助』などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

9
短編1話中編2話、どれも面白い。なかでも「紅蓮の狼」がずば抜けて読み応えがありました。石田三成2万の軍勢に囲まれながらついに落城しなかった武州忍城で、鬼子といわれた甲斐姫の波乱の半生を描いた伝奇ロマン。狼を友に、武芸は上泉信綱最後の弟子という甲斐姫がじつにかっこいい。読んでいるときの興奮は、隆慶一郎『捨て童子・松平忠輝』に通じるものがありました。2019/07/28

蕭白

3
表題作を含めてすべてが良かったです。特に「紅蓮の狼」は、風野さんや和田さんも題材にしていたのでどんな切り口になるのか楽しみでしたが、甲斐姫を主人公にして、短編ならではのテンポの良さもあって、とても楽しく読めました。2010/02/21

minibear

2
宮本昌孝氏の戦国物を読了。氏はこのような作風も描くのかと少々驚かされた。三作品からなるが、どの作品も設定はかなり飛び跳ねていて、興味深い。紅蓮の狼が、内容的にもお薦めだけど、石田三成の描写は酷すぎるかな…。とするとやはり白日の鹿が、一押しに。氏の江戸物にはまった筈なのだが、剣豪将軍義輝を読んでみるか。2019/08/24

Steppenwolf

2
G面白かったのに登録から漏れていた。

ハジ

2
実に良い時代短編集。なかでも『紅蓮の狼』が秀逸。忍城の甲斐姫を題材にした作品だが、祖父から幼い三姫に3匹の狼が送られて甲斐姫が劉邦、張良、周公と名づけるあたりなんかは最高だ。2008/07/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/540083
  • ご注意事項

最近チェックした商品