出版社内容情報
宝塚名物・花のみちはなぜ出来たか。死ぬための訓練を受ける若人たちとそれを見守る歴戦の下士官の汗と怨念の日々を描く力作長篇
内容説明
戦争末期、“夢の殿堂”宝塚大劇場は海軍航空隊によって接収された。慰問の巡業と勤労動員で無人になった乙女の園で、“死ぬため”の訓練を受ける若人たち、彼らはやがて特攻要員として飛び立っていく。宝塚名物「花のみち」が生れる陰には、歴戦の下士官の汗と怨念の日々があった。軍隊という組織の実相を凝視した鎮魂の長篇。
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- 洋書
- Barbara Rae