文春文庫<br> 煙霞

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文春文庫
煙霞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167447090
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

北新地のホステスと欧州視察旅行に出かける理事長を誘拐した美術講師の熊谷と音楽教諭の菜穂子。私学助成金の不正受給をネタに正教員の資格を得ようとするが、二人を操る黒幕の狙いは理事長の隠し財産だった。教育現場の闇は百キロの金塊に姿を変え、悪党たちを翻弄する。元高校教師の著者が描く痛快ミステリー。

著者等紹介

黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学卒業後、高校で美術を教え、86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞し、作家活動に入る。96年、『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞受賞。大阪を主舞台にした軽妙な語り口の中に、産廃問題や北朝鮮関連などの社会的テーマを取り込んだ独自の小説世界を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一郎

118
黒川博行コンプリートはもう少し。黒川作品は掛け合いがあるのでいつもバディものだ。これは私立女子高校美術教師と音楽教師のバディ。相方の音楽教師が頭よくてワルでサイコーだ。ほぼほぼ教え子たちの伝手情報だけでここまで調べ上げちゃうのだ。お相手のワルは教育ブローカー,やっぱり胡散臭くていつもの様に教育業界を闇の部分を勉強させてもらいましたよ。手広くやっている学校法人が都会から郊外へ移転するなんてのは大儲けのチャンスなのだ。ドラマも観ることにします。菜穂子役は高畑充希がやっているらしい。 2023/11/18

あすなろ

115
深緑のキャディラック・セビル。フォード・エクスプローラ。イタリアンレッドのアルファロメオ。少し時代を感じる。でも、上手いですよね、このチョイスだけで、黒川氏は。今回も期待裏切らないある種の下品さ。スカッとします。でも、解説を読むと、これも黒川氏の熱心な取材&勉強の賜物と分かります。また他著作を拝読させて頂きます。2018/01/08

レアル

81
テンポのいい展開と読みやすさ。仕事に疲れている時にはこういう読み物を体が求めているような気もする。こちら学校理事長の財産をめぐる悪党たちの争奪戦。馴染みの大阪弁と関西のノリで面白い。「男と女は騙しあいや 。」なるほど。。2016/02/28

にいにい

73
黒川さんの作品好きだなぁ~。「疫病神シリーズ」は勿論。作風、情景が目に浮かぶと文章と言うか、大阪弁がとっても効果的で、今回は、これも好きな「巻き込まれ型」。なんで、こんなことに巻き込まれるのって言う状態からはじまる金に目が眩んだ人々の騙し合い。普通の高校クラブ活動からドタバタのエンタメに移行する面白さ。流れを楽しむ一冊。教育委員会の天下り、学校法人の土地転がしもテーマとしていい。学校経営の暗部をもう少し深く書いても良かったかな? 読後感スッキリの娯楽小説だった。朱美のしたたかさが凄~く印象的。2015/07/22

紫陽花

68
学校法人を牛耳るワンマン理事長の隠し財産をめぐるミステリー・アクション小説。話のテンポが良いのと予想を裏切る展開であっという間に読んでしまいました。終わり方も意外でした。面白かったです。2019/05/24

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