出版社内容情報
大阪中のヤクザが政治家まで巻き込んで探している物とは何なのか。事件に巻き込まれた釘師の酒井は、恩人の失踪を機に立ち上がった
内容説明
ボクサー崩れの酒井は、恩人・津村のパチンコ店で働く釘師。ある日苦情に対応したが、以後査察や業者の取引中止が相次ぎ、何者かに身に覚えのない“物”を渡せと脅迫され、ついには津村が失踪する。大阪中のヤクザが政治家をも巻き込んで探している物とは何か。酒井は封印を破り、自らの拳をふるって立ち向かう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
65
黒川さん、2冊目読了。元ボクサーの酒井が、恩人である津村を救出するためにヤクザを相手に封印したはずの拳で挑む。この作品、ハードボイルド、任侠、パチンコ業界の闇の部分、それぞれに楽しむことができました。ますます黒川作品にはまっていきそうです。☆☆☆☆☆2018/05/05
やも
63
パチンコ店で釘師として働く酒井。普段なら見逃してもらえるグレーゾーンな仕事だけど、ある時からなぜかレッドカードを出されるようになる。そして酒井の上司・津村が失踪。きな臭い失踪の裏に何があったのか、酒井は津村への恩を胸に真相へ迫っていく…。ヤダ〜酒井ったらホントは強かったの😍💕?かっこいいんすけど💖そりゃあ理恵も惚れるわ😁私も惚れたw 真相は人間らしくて、まったくもう💦ってカンジやね😅それにしても、ヤクザと巻き込まれ型の逃走劇を書かせたら博行はピカイチだね✨安心の博行クオリティ、面白かった!★42021/11/22
キムチ
62
1996年執筆 筆者47歳時。今いち捻りが現れてこない頃の為か、平成時の雰囲気(ガラケー・公衆電話等)は伺われつつもべたな展開。とは言え 大阪府警(とすれっからし担当)遊技業界 や―さんと駒はそろい踏み。狂言回し酒井はボクサー崩れの釘師。今回も世間知らず 姉ちゃんがくっついて回る。中盤まで何故にこうもストレートが、血が 青タンがという場面が連続し、後半でやっとビデオへの執着と言うキーワードが動き出す。会話の滑らかさ発達途中だけど府周辺のロードムービーは快走。グルメはお粗末だった。ま、サクッと行ける。2022/04/29
ピロ麻呂
46
ヤクザものなら黒川作品☆本作もかなり楽しめました。実際にパチンコ業界と警察って裏でつながってそう(^_^;)2017/12/18
ぱなお
34
もう表紙からハードボイルド出まくり笑。時代を感じるーーー!父親が読み終わったらくれるので黒川作品の山ができていくんだけど、疫病神シリーズで入門した私には物足りなさを感じた。勿論登場人物にはヤクザと警察官は必須で、主役は元ボクサーの釘師(パチンコ)という全く縁のない世界。とりあえず黒川さんのこういう世界の詳しさに驚く。どうしても堅気には思えない笑。2019/11/01