文春文庫<br> わが友 本田宗一郎

文春文庫
わが友 本田宗一郎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167437022
  • NDC分類 289
  • Cコード C0195

出版社内容情報

今日の日本を築き上げたSONYの井深大氏とHONDAの本田宗一郎氏。二人が確かめ合った企業人の覚悟、そして男の誠実と友情

内容説明

町かどの小さな工場を、世界的企業のホンダとソニーに育て上げた本田宗一郎氏と井深大氏は、心を打ち明け、信頼しあえる仲であった。戦後日本の代表的経営者の二人は、40年間の交りで何を語り、確かめ合ったか。親友だけが記すことのできる“本田宗一郎の真実”、そこには明日の日本への大切なメッセージがある。

目次

本田さんと私
技術者としての使命感
ものをつくることへのこだわり
見たり、聞いたり、試したり
ふたりが、共に目指したもの―対談・一九六六年
「日に新た」
論理より直観〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

5
読んだことがあると思ったら、井深大『ものづくり魂』に丸々収録されていた。『ものづくり魂』には『井深大・盛田昭夫日本人への遺産』も入っている。改めて本田のモノ造りへのこだわりがよく分かった。対談でオートバイの第1号車が完成し、箱根の山を無事に登れた時に、これで商売になると決心がついたと述べており、決心とは一つの商品の転機によって成り立つので、商品がなくて、決心がつくやつは馬鹿だと、考えを語っている。井深は1972年本田との対談で、今後は商品に対する心を感じさせる配慮が、高く買われる時代になると予測している。2014/11/30

テキィ

5
そのかわり、自分のつくったものに対しては、本田さんも私も、ある意味で大きなプライドを持っていました。会社の規模とか、よそよりお金を儲けているとか、そういうプライドではなく、自分たちの技術力へのプライドです。 2011/10/25

ドナルド@灯れ松明の火

4
【後日追記】本田宗一郎と正反対の性格だが極めて仲のよかったソニーの井深大の書いたエッセイ。動の本田と静の井深の対談が面白い。 しかし、技術的に高い目標を目指す、海外に販路を広げるという思いは全くおなじだった。ほとんどネクタイを締めないのに、金策で困った時に融資してくれた銀行に対しては必ずネクタイを締めたという義理堅い本田宗一郎の話は、意外だったが彼らしいとも思った。仕事に対する、チャレンジ精神が素晴らしいと思った。2006/12/30

テキィ

4
やはり大衆に通じる商品を生み出すところに価値があると思うね。役所仕事や軍の仕事なんて本物の仕事じゃない。ましてや実業じゃないという信念を持っている。玄人相手からは本当に親切な商品は生まれないよ。素人が使える一般商品は、なんの知識のない人が使うのだから、まず親切さを考えなければならないし、仕様書で作るものより配慮が必要になるから、競争も起きるし、はげみにもなるんですよ。 175ページ2011/10/25

テキィ

4
こうしたプライドに支えられていましたから、本田さんは、日本のメーカーが、安売り競争をしたり、自動車につけるアクセサリーなどで商品の魅力を競っていたのには、大反対していました。オートバイにしろ、四輪にしろ、乗り心地や安全性など、その性能で勝負すべきであって、車の性能とは離れたところで競争するのは、本来のやり方ではないと感じていたのでしょう。 本田さんがほんとうのプライドを持ち、あくまでも技術力で勝負しようと、技術開発に情熱をそそいだからこそ、日本の自動車業界も、今日のように発展できたのではないでしょうか。2011/10/25

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