感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
7
99年に書かれた61篇のエッセイが収録されている。割りと長文もあれば、短文もあり、テーマも各様である。短い文章を上手に書くのは難しいと言うが、本書にあるエッセイでも、上手いなと思わせる作品がいくつかある。良かったのは医師の曽望生さんの「牽手」というエッセイ。五感の中で、最後まで健在なのが触感である。手で触れ合うことやぬくもりをもう一度確かめてみてはという話。また俳優米倉斉加年さんの「老犬マフラー」という雑種の犬の話も上手にまとまっていてじーんときた。中野孝次さんの『ハラスのいた日々』を思い出させてくれた。2014/12/15
TANGO
3
プロから一般の主婦まで、様々な人たちのエッセイ集。普段あまりエッセイを読まないが、現実も捨てたもんじゃないな、と思える1冊。2013/02/15
クジラ
0
エッセイは時代の香りを濃厚に反映するなぁと、このシリーズを読んでいて感じる。1999年のエッセイを集めたこの巻、ITが世の中に浸透し初め、ここ20年の中では日本経済が上向きの、やや明るい匂いのする年。そんな感じ。この本のタイトルになった「日本語のこころ」はいい。好きなエッセイだ。2011/04/23
mocchan
0
必ずしもプロの人が書いた文ばかりでないのですが、たまに「おっ!」とあるのがあって宝探しのようです。2009/02/09