文春文庫<br> 人の匂ひ―ベスト・エッセイ集〈’85年版〉

文春文庫
人の匂ひ―ベスト・エッセイ集〈’85年版〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167434038
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

有名無名、自薦他薦を問わず全国から選び抜いた佳品52篇。文章を書く楽しさ、読む面白さを味わわせてくれる'85年版エッセイの名鑑

内容説明

およそ人の心が波立つときにエッセイが生まれる―出会った人物のユーモラスな逸話、日々の暮らしの合間にふとひらめいた自然の法則の不思議さ、書物が喚起する歴史の一断面への斬新な考察など枚挙にいとまがない作品群から、日本エッセイスト・クラブの選考委員が真に味読に堪えるものとして52篇を選りすぐった名文年鑑。

目次

時は巡り友は去り(森繁久弥)
二頁の伝記―追悼唐牛健太郎(長部日出雄)
僕にとっての川島雄三(山田洋次)
納豆をめぐる朝食あれこれ(村上春樹)
カメラマンが写されるの記(田沼武能)
漱石に読ませたかった本(半藤一利)
紫煙の沈黙(荻昌弘)
全仏オープンテニス(村上龍)
ただの鳥(百目鬼恭三郎)
洗足池界隈異聞(加藤幸子)
老妻と新劇と私(中村伸郎)
鉛色の目(三浦綾子)
男の止まり木(諸井薫)
「前畑ガンバレ!」のプレッシャー(兵藤秀子)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

14
この頃のベストエッセイは全然知らない感覚に会えるから面白い。表題作の『人の匂ひ』も、そんな感じ方もあるのかと驚いた。家の中にいて感じる外を歩く人の気配。そういった『人の匂ひ』を、煩わしく感じる部分をフォローもなしに書いているのが新鮮だった。だんだん近年になるにつれ、内容にもあまり驚かなくなって、最近のベストエッセイはあまり手に取っていない。85年版の表紙写真もいい。2018/08/01

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

3
「納豆をめぐる朝食あれこれ」村上春樹エッセイ収録

ふぃえ

2
いろいろな方の数頁のエッセイ52編。昭和の懐かしい雰囲気。2021/05/07

めっちー

0
メダリスト、二・二六事件の一兵士、ソニー名誉会長・・・など、色々な人の随筆が載っている。主婦が書いたのも掲載されてるから様々な世界を見られて、興味深かった。2015/09/14

クジラ

0
「前畑ガンバレ」の兵藤秀子氏のエッセイが良かった。同じスイマーとして通じる部分もある。が、それ以上にスポーツというものが今と違う意味合いを持っていた時代の選手に畏敬の念を感じた。国家を背負う、そんな選手は今どきいないのだろう。時代は変わった。2010/11/27

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