出版社内容情報
戦後まもなく下宿業を営んでいた著者の家には、心優しき娼婦たちが集まっていた。名作『恋文』に至る過程を初めて明かした好読物
内容説明
戦後まもなく下宿業を営んできた著者の家には、心優しき娼婦たちが集まっていた。彼女たちの悩みを幼時から聞いて育ったことが、後年女性心理を描くにあたって役立ったのか。―名作「恋文」に至る過程を初めて明かしたエッセイ類に林真理子・奥田瑛二両氏との対談、短篇小説連作を加えて贈る人気作家のすべて。
目次
水の流れに
聖娼婦
母の手
わが花鳥風月
花を買う
眠れなくなる本
泡坂妻夫―活字づくりの寄席
カタカナ世代の漢字の“恋”
映画と原作
トリュフォーへのオマージュ
「乱」―黒沢映画で初めて見た〈人間の顔〉〔ほか〕
対談(林真理子;奥田瑛二)
小説 女たちの小景(秋の風鈴;冬のコスモス;春の手袋;夏の陽炎;運命のいたずら)