出版社内容情報
故障したプロ野球選手夫婦、親友の恋人に誘惑される男……。残酷で鮮烈な、男女の出会いと別れを描き、乾いた情感のにじむ十二篇
内容説明
新居を購入するローンを組むため肘の故障を隠して力投するリリーフエースに、妻は「もううんざりなのよ」といった…。女のことを純粋に空想するあまり、現実の恋人に会った瞬間失望してしまう男、退職を繰り返す夫に戸惑う新婚の妻、友人の恋人に誘惑される若い男など、男と女の間に潜む残酷で、鮮烈な真実を描いた十二篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
22
1997年11月9日読了。あらすじは忘却の彼方。1997/11/09
KSK48
1
再々読。行間を読ませるというか、シンプルに描かれるからこそ味わいがある感じ。短編集だが外れがないのもすごい。2018/11/28
KSK48
1
再読の方が楽しめた珍しい1冊。大人の恋愛はかなりわがままで自由。2016/08/24
KSK48
1
海老沢作品は、野球小説ばっかり読んできたが、今回は短編小説。しかもほとんど恋愛もの。どれもスピード感ある文体で無駄がなく、読みやすかった。多くが20代、30代のちょっと大人の恋愛が題材で、不思議だけど爽やかさもあるような、独特の感触があった。とくに面白いと思った3つ、「朝の笑い」「ウサギ」「出口」。2012/02/12
anken99
0
著者の作品は、スポーツをテーマにしたノンフィクション、あるいは半ノンフィクション作品ばかりかと思っていたが、意外や意外、全くの別ジャンルもしっかり読ませる。本作は、恋愛をテーマにした短編集。男女が行き交う中で、なんとも言えぬ心模様を映し出すことができるのは、さすが著者の実力といったところか。短編ごとの長さも手頃で、いい感じで楽しむことができました。2016/11/13