文春文庫<br> こんな「歴史」に誰がした―日本史教科書を総点検する

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文春文庫
こんな「歴史」に誰がした―日本史教科書を総点検する

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167411039
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

反日的な歴史記述の多い教科書を再検討し、なぜそうなったのか由来を追究し、どうあるべきかを対談形式でわかりやすく提示する

内容説明

昨今の中学歴史教科書には何が書かれているのか。そのどこが間違っているのか。どのように書かれるべきなのか。横行する反日教科書を論壇の両雄が対談形式で徹底的に批判。歴史教科書のあるべき姿を明らかにし、そうした教科書が生まれた原因を追究する。最もわかりやすく、最も厳しい教科書問題の入門書。

目次

第1章 古代史 “日本人らしさ”の無視―なぜ天皇を大王と呼び、『記紀』を黙殺するのか
第2章 平安朝文化を過小評価する「無知」―日本民族の「刷込み」を説かずして歴史は語れない
第3章 虚偽と悪意の連続 元寇と朝鮮征伐―なぜ“現代の常識”で過去を裁くのか
第4章 “江戸260年の遺産”を黙殺する教科書―日本人のユニークさを発見することこそ、歴史家の責務
第5章 中国人・韓国人のための明治史―明治維新の世界史的意義を抜きに、何も語れない
第6章 “一揆史観”は歴史にあらず―教科書に隠された「悪魔の思想」を明かす
第7章 反日教科書 誰が真犯人か―その害毒は、酸性雨のごとく日本の青少年の心を蝕む

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

83
オーエン・バーフィールドの言葉に、「歴史というものは虹のようなものである。それは近くに寄って、くわしく見れば見えるというものではない。近くに寄れば、その正体は水玉にすぎない」とあるが、本書は、真逆な歴史観といえるだろう。確かに『歴史教科書問題』は紆余曲折があるのは事実である。大きな利権が絡むので、本当のことが書けないという事情もあるだろう。だが、本書の内容はあまりにも偏りすぎてないだろうか。生粋の国粋主義者の言っていることと変わらない。故に自分は、偏ったバイアスに掛からないように多数の著者の歴史書を読む。2015/02/26

James Hayashi

25
97年著。歴史教科書の検定問題をかなり極端に見通している。客観的裏付けがないのが淋しいところだが、教科書問題を大まかに見通せ参考になった。現在に変化があるのかわからないが、当時は各教科書選定委員会に委託され、それに検定されるのでなく「採択」されることが本質であったという。しかしその委員会の多くが日教組や全教に属し、反日・自虐史観を主流としたとの事。つまり彼らの意向に沿って反日的な内容になっている。日本人が誇りを感じるべき日露戦争も教科書によっては勝利を収めた事が感じ取れない(P161)。続く→2018/11/29

SOHSA

18
先般の橋下知事の慰安婦発言問題のニュースと奇しくもリンクし、タイムリーで興味深かった。常々、歴史に絶対的真実はないと考えていた自分としては、本書がまさに自国の歴史観をどのように持つべきかを明快に示した点に敬意を表したい。現在の子どもたちが、教科書に書かれ、教師から教えられたことをダイレクトに真実と信じてしまうのはやむを得ないことではあるが、それは非常に恐ろしいことだ。常に反対側からの視点を持ち、考察する態度が不可欠であり、そのためにはやはり読書が重要なファクターであろう。2013/06/13

MIKETOM

4
20年ぐらい前、中高の歴史教科書があまりにも酷いといって大騒ぎになった(新しい歴史教科書をつくる会なんてのも話題になった)。この本はそれらの教科書をやり玉にあげ、一つ一つ批判している。もっとも衝撃的だったのは、教科書を選ぶ側(採択権者)が日教組などの反日組織に乗っ取られ「こういう内容で書け」と秘密裏に指示していたこと。教科書会社はその指示に忠実に従って執筆していたらしい。内容は”シナやコリアの反日歴史観”そのもの。子供たちへの洗脳文書といったところか。もっとも今の子供たちは大人より保守的。頼もしいね^^v2017/02/03

まみよろ

4
問題になってるのは中学の教科書ですが高校のもあんなクソみたいな教科書を何度も読み受験のために詰め込みで覚えて肝心なことは知らない私。安藤昌益なんかなんであんなやつの名前を覚えたり日本が悪であるというのを覚えさせられなきゃいけないのか。読んで痛快、溜飲が下がりました。あんな教科書読むよりこの本読んだ方がよっぽど勉強になりますわ。2013/02/27

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