出版社内容情報
敗戦と占領の「事実」を覆い隠し、歪曲したのは日本人自らではなかったのか。資料を克明に検証し、戦後の常識を根底からくつがえす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
21
新聞は堕落しただけでなく腐敗した。終戦後、保身に走り、GHQへと転向。治外法権に等しい立場に置かれ、同胞に牙を向けた。国際法上、ポツダム宣言は降伏条件の提示。無条件降伏は軍事面のみ。これを三権の無条件降伏への上書きに協力した。結果、GHQの統治は法治からマッカーサーの人治に変容。禍根は憲法と教育に残った。知る権利の横暴さと報道しない自由の狡猾さはジャーナリズムという美名の下に利権化した。この仕組みは、記者クラブによる情報独占や新聞の再販制度で強化されたが、ネットにより業界を自壊させる方向に作用している。2026/03/13
小鳥遊 和
2
本書で重要なのは書名とされた「忘れたことと忘れさせられたこと」である。後半の文学論は「思想の精髄は文学」と考える史家には重要かもしれないが、私にはどうでもよい。本書を読んで驚くのは、江藤が朝日新聞の様々な書き手の文章を通じて示す事実だ。それは、敗戦直後の日本人が「異常な平静さ」を保ち、「保障占領」する連合国を、国民が自由に意思表明しつつ「折衝、交渉する相手」であると対等視していたことである(8.23朝日社説「自らを罪するの弁」は「同胞の意志を伸暢し利益を代表するのが言論界の重大任務」と書く)。(続く)2023/08/13
Toshio Iwamura
2
日本論争史に1ページを飾る江藤淳と本多秋五との無条件降伏論争を知ることがきでる。ポツダム宣言の諸条件を受諾した日本が、なぜか「無条件降伏」したという本多の強弁を、完膚なきまでに江藤が論破している。知的闘争の面白さを知る上でも必読の書。
bookcustomer
0
巻末に英文の戦後の日本国憲法があり、その文学界の大御所の江藤淳も若い頃に米国へ行き、図書館で勉強したそうで、無条件降伏という条件降伏というのを聞きますが、A猪木の決め台詞のダーッがロシア語で、yesやヨッシャの意味で、テニス選手がショットを決めた際にyesと叫びますが、ヨッシャと叫んでいますが、その米国の図書館で、米国の南北戦争の文献を読んだそうで、敗けた南軍のリー将軍が鉄鎖に繋がれたそうで、米国の世論支持を得た戦に対する行動の基礎が南北戦争だけと思いますが、日本も戦に対する基本が源平合戦で二極対決かと




