文春文庫<br> 海軍名語録

文春文庫
海軍名語録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167360030
  • NDC分類 397.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

山本五十六、井上成美ら三十八人の海軍将星が残した言葉を通してその思考、行動を解きあかし、今日的視点から指針を探る異色読物

内容説明

「図々しさは美徳である」「汚職は盆暮の贈答にはじまる」「雨に会ったらゆっくり濡れてこい」―山本五十六、井上成美らあまたの海軍将星たちが残した名言、滋味あふれる言葉、ユニークな肉声を通して、海軍式思考法、行動様式の根幹にあるものを改めて解きあかし、今日的視点から現代人にとっての指針をめぐる一口エピソード集。

目次

責任 木村昌福少将の「帰ればまた来られる。いい霧を待とう」
敢闘 江草隆繁少佐の「突撃準備隊形ツクレ。突撃セヨ」
伝統 井上成美大将の「当面の仕事に全力を尽くす」
率先難に赴く 宮内七三中尉の「苦労は買って出よう」
無私無欲 中村虎彦中佐の「私が全責任を負います」
友情 大田実少将の「沖縄県民カク戦ヘリ」
船乗り魂 上妻隆千代一水の「風に向かって艦を立てただけです」
清廉 岩田清治主計大佐の「汚職は盆暮の贈答にはじまる」
スマートネス 田中義夫主計大尉の「雨に会ったらゆっくり濡れてこい」
センス・オブ・ヒューマア 町田進一郎大佐の「ヒヤヒヤサセルジャナイカイナ」
科学的合理性 黛治夫大佐の「沈まなかったのは『利根』だけだ」
創意工夫 小沢治三郎少将の「航空艦隊編成ニ関スル意見」
人間形成 深田秀明中尉の「ワンストライクでアウトだ」
生活の知恵(米村末喜中将の「計画は細心に、実行は大胆に」;有地十五郎大佐の「図々しさは美徳である」)
教育訓練 田中頼三少将の「揚陸ヤメ。全軍突撃セヨ」
勇気 吉川潔中佐の「砲撃はじめ。ドンドン撃て」
コミュニケーション 山本五十六大佐の「思うことが書けなきゃダメだ」
士気 黒木博司中尉の「あとは回天が引き受けます」
配置教育 鈴木孝一少佐の「攻撃してくする敵機に全射弾を浴びせろ」
リスク管理 宇宙纒中将の「そうならないよう注意するから心配ない」
人を見る目 山本権兵衛大佐の「この男には見どころがあります」
海軍魂 山口多聞少将の「タダチニ攻撃隊発進ノ要アリト認ム」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

零水亭

15
(平成3年頃、読みました)色々なエピソードが盛り込まれていましたが、有名な駆逐艦の鬼、吉川潔少将の人となりが一番印象的でした。

wei xian tiang

2
何冊か読んだので吉田俊雄には多くを期待していないが、心に残ったのは戦功調査。輸送艦を撃沈して帰ってもつまらんものを沈めたなと言われるのが関の山だと。戦略目的達成への寄与度に関わりなく、昇進基準が敵の首級的な考えに留まっていたのなら、これも幾つかの重大な戦機を逸した理由であろう。陸軍の戦功も鹵獲兵器数による。これが為、北支派遣諸隊が作戦から警備段階に移っても戦功争いのため兵器鹵獲に繋がる討伐を重んじ、宣撫を二の次にしたのが民心を得られざりし理由と「かかる軍人ありき」の一章にあった。2014/10/08

にな

0
元軍人さんが見た海軍のエピソードが詰まった一冊。軍人視点で見た上官や下士官の一物語として濃厚で緻密な話が一人十数ページに纏められています。将来の選択肢は多くはない事、当時画期的だった海軍のシステムが合理的という事もあってヨイショしている所はご愛嬌で、文体から出る人間臭さがよかった。著者の吉田さんは軍での生活が青春だったんだろう。2012/03/15

yuu

0
図書館で借りてきた本。昭和60年の物で古い本だったが、司令部長官の評価など面白かった。ただ、興味のない人には読めない内容だと思った(まぁ当然か…)2011/08/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1648663
  • ご注意事項

最近チェックした商品