文春文庫<br> 『室内』40年

文春文庫
『室内』40年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167352134
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

著者が編集発行人を務める雑誌「室内」の40年を、美人才媛の編集部員とともに振り返る。巧まず生じる笑いの中に卓抜な指摘がある

内容説明

著者が発行人を務めるユニークな雑誌「室内」の歴史を様々な角度から振り返りつつ、自らの戦中、戦後を語る。「命は旦夕にせまっているんですぞ」「メイハタンセキって、なんですか。胆石をわずらってるんですか」。美人才媛ぞろいの社員と交わす抱腹絶倒、かみ合わぬ会話の中に、卓抜な指摘がある。

目次

和気に似たもの
駆け足「室内」四十年
思い出の執筆者たち
家具いま昔―「全優展」の盛衰
「写真コラム」事始め
豆記事のいい雑誌は一流―長寿連載銘々伝
出版は虚業です
美人ぞろい才媛ぞろい―社員列伝
私は広告大好き人間
興味津々創業物語
賞はくせもの
斎藤隆介のこと
戦国の大工とその末裔

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

29
2002年没の山本夏彦は大正生まれの頑固なおじいさんのイメージがあるけど、博覧強記、老いてなお記憶が鮮明な人という印象がある。業界紙『室内』は大工などの職人さん向けの雑誌だが、文人・山本夏彦の趣味が横溢している。斎藤隆介は絵本作家というイメージが強いが、実は『職人衆昔ばなし』という名著をものしている。亡くなった後で共産党員だったことに気づくとは夏彦翁もうっかり者。思想信条を超えた信頼関係があったことは心温まる話。編集部の女性のやりとりはツボを心得ていて愉快であった。2022/07/07

ヨーイチ

14
今更感満載ですが。確実に面白いと予想出来る作家。でも読まなきゃいけないって訳でもなく、目についた時に買ったり借りたるすることが多くなる。安部譲二の師匠。調べる程でも無いので、放っていたのだが、こんな人が「室内」なんて雑誌を発行していたのが謎だった。普通はまず買わない類いの雑誌で、印象が如何にも地味。この本でその辺の事情が明かされる。さて、これが木工社名物女子社員の聞き書きですか。良い味でてる。大分昔の本になってしまったが、本当の所を知りたくも有り、知らないままが良い気もするし。2014/06/17

うりぼう

5
初めての山本夏彦、さすがカッコイイ大人がいるんだと思いました。2001年ベスト4位2001/02/05

ゆたか

3
テレビには害がある、と述べた上でこう言っている。「何よりタダがいけません。芸は金を払って、自分から出向いて、二時間でも三時間でも劇場に幽閉されて、はじめて芸です。タダは芸人と共に客を堕落させます。」(p.187)同意するばかりである。それはそうと、山本に相槌を打つ女性社員の受け答えが時々笑える。2013/11/12

みこれっと

1
20代のはじめの頃、インテリアコーディネーターになりたいなと一瞬だけ思ってた時期がありまして、2〜3年くらい「室内」を購読していました。なんとなく図書館で見かけ、懐かしい気持ちで借りました。本読みさんにはおなじみの山本氏ですが私には室内の人っていう固定観念が強く・・。ただ、「室内」は硬派なインテリア本?だったので、なんだか難しいなあと思いながら読んでたなあ・・・。結局インテリアの方には進みませんでしたが、「住」のことは生きていく上でとても重要だと思います。2014/02/01

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