文春文庫<br> 真田残党奔(はし)る

文春文庫
真田残党奔(はし)る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 556p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167335045
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

豊家滅亡後徳川の世は安泰に見えたが、真田十勇士の残党が突然現れた。譜代の重臣本多正純が居城宇都宮城に仕かけた吊天井の謎!

内容説明

豊臣家滅亡後、徳川の世は安泰かと見えたが、猿飛佐助、三好清海、くの一霧隠才蔵ら真田十勇士の残党が突如現れ、「太陽の使者」と名乗り蠢動し始めた。一方、幕閣の要人本多正純は宇都宮城に釣天井を仕かけ、将軍暗殺を企む。柳生宗矩、紀伊頼宣、伊達政宗らがそれぞれの思惑を秘めて織り成す謀略と非情の剣戟。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

再び読書

25
時代小説の村上春樹とでも言うのでしょうか?期待する伏線回収には無頓着で、土井大炊守、柳生の深慮遠望が、真田残党の幕府転覆の暗躍とセットで、進行していく。柳生ファンとしては兵庫介と宗矩との共闘が少し嬉しい。また、家康の子供(秀忠、忠輝、頼宣)、孫(家光、忠長、忠直)を含む権力闘争や、本多正純の釣天井と併せて徳川早期の不穏な裏側が面白い。猿飛佐助や、霧隠才蔵が女性だったとか、ある意味謎を作ってはほっ散らかしの傍若無人ぶりの五味氏です。しかし、剣術のシーンでは、無類の煌めきを醸し出す。謎が解けなくても楽しい。2023/02/06

mordidaman

2
再読です。柳生武芸帳の作者得意の柳生宗矩ものです。但し、題名にもある通り、真の主人公は真田十勇士の面々。猿飛やら霧隠が活躍します。武芸帳に通じる作者ならではの語り口が魅力の作品で、一気読みとなりました。武芸帳より取っ付き易い作品ですが、あくまでも五味の作品としてはと言う事です。好きな人には至福の時間を約束してくれます。オススメです。2018/11/10

冬至楼均

2
複数の陰謀が錯綜して結局何も起こらない。普通なら陰謀実際に起こった事件をオチにしてそこへ向かっていく話を書きそうなのに、逆に実際に起こった事件を単なる通過点にしてしまう。結末が見えない展開こそ伝奇小説の醍醐味ですね。2011/11/05

辺野錠

2
陰謀が結構錯綜する小説。うーむ、複雑な事態になるからちょっと分かりにくかった2010/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20792
  • ご注意事項