出版社内容情報
女ぎらいな大店の若旦那がはじめた道楽がなんと捕り物ごっこ。平次、右門、左七、半七、大もの親分もどきが次々に登場。おかげで吉原界隈の難事件はすべて解決!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
16
吉原の大店の若旦那は、捕物ごっこがお道楽。銭形平次に人形佐七、若さ人気捕物帳の主人公になり切って、幇間の卒八を巻き込んで名?推理で、吉原に起こる謎を解決していく……という連作短編。最近、捕物帳をあれこれ読んでいたこともあって手に取ってみました。事件ものとしても、なり切った若旦那のキャラも、吉原の風俗などもすべて面白いのですが、わたしにもっと教養があったら倍面白かっただろうなあ……という感じでもあります。捕物帳好きにおすすめ。2021/01/23
フリウリ
4
「平次もどき」「右門もどき」「佐七もどき」「若様もどき」「顎十郎もどき」「半七もどき」からなるオムニバス捕物帳。吉原の大店・唐琴屋の若旦那・丹次郎が、人気捕物帳の主人公になったつもりで事件を解決。語り手は、その手下の役割を演じる幇間の卒八で、明治になってかつての若旦那の活躍を書生さんに語る、という構造になっています。この構造、またオチの付け方など、有名捕物帳のパロディが散りばめられています。和田誠の挿絵も含めて、とても楽しい本です。72024/09/17
司
1
数年ぶりに読みました。遊女屋の若旦那が「半七」「むっつり右門」「銭形平次」「若さま」などになりきって吉原の事件を解決します。元ネタを読んでいるとより楽しめます。2013/10/20
kanamori
0
☆☆★2010/09/29