出版社内容情報
保釈中の若者と、あとについて危い旅を続ける小女。いまを生きる心情を描くD・リンチ監督作品の原作となつた"チンピラ純愛物語"
内容説明
「動いていられるあいだは、おれたち大丈夫さ」逃れるように、何かを求めるように車を走らせる保釈中の若者。「あんたとなら世界の涯までだって行くよ」と恋人ルーラ。けっして甘くはない世界で、傷ついてもなお優しい心の結びつきを描く、苦くスイートな「純愛小説」。D・リンチ監督、カンヌ映画祭グランプリ受賞作品の原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fritzng4
2
短いエピソードの連続で構成され、訳文の影響もあるのだろうがリンチの映画版とはかなり印象が異なる。雰囲気のあるショートショート小説集みたい。セイラーがエルヴィスのファンだという描写は取り立ててないし、だから最後に「ラブ・ミー・テンダー」が歌い上げられることはない。『オズの魔法使い』リスペクトもないし、マリエッタは魔女のような人間ではない。この小説版のラストの方がごく一般的な意味においては映画的に映る。とはいえ原作と映画にはキャラクターの設定において根底で共通する部分がある。小説は小説で味わいがある。2023/04/05
junne
1
セイラーとルーラの会話が延々と続いたり、彼らを追うジョニーがノートに書き留めている短編小説が小説内小説としていくつも出てきたり、ルーラの母親があそこまで狂った感じじゃなかったりと、映画とはまた違ったいい感じのユルさのあるロードノベル。そのあたり、著者のルーツにビート・ジェネレーションがあってケルアックの評伝を書いてたりするというのも合わせて考えるとわかりやすいかも2020/09/22
三門 優祐
1
走り続けろ。語り続けろ。世界に報いを求めずに。2010/02/24
hikarunoir
1
心の一冊。そうさ、世界は狂ったままだ。
motoroid
0
デビッド・リンチ監督の映画で名高い「ワイルド・アット・ハート」の原作。大まかなストーリーとロードムービー的な会話のテンポ、イカれた登場人物たちは共通だが、違いが大きい。映画のぶっ飛んだ終わり方よりしっとりしたエンディングは結構好きです。2016/02/01
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