スポーツのおはなし リレー 空に向かって走れ!

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スポーツのおはなし リレー 空に向かって走れ!

  • ISBN:9784065175699

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内容説明

愛理──みなみ、雄大、晴樹、あたしにまかせて。「よーい」先生の声が響いた。次の瞬間、「すべて」が弾けた。大地をけって、あたしは飛び出した。雄大──ハルが、ぐんぐん近づいてくる。いや、ぼくが近づいていくんだ。そんなこと、どっちでもいい。ハル、落とすなよ、このバトン。晴樹──彼女の姿はまだ、目に入ってこない。ボクが見ているのは、空や。空と大地だけや。地面をけって、空へ向かって走りながら、ボクは思い出している。空から降ってくるような、みなみのことばを。みなみ──最後の3メートルのところで、わたしはトップの男子の真横に並んだ。あとはダッシュで駆けこむだけだ。腕を動かす。激しく、シャープに、空気を切るように。ふっと、糸が切れたかのように、隣を走っていた男の子が視界から消えた。(本文より)運動会400Mリレーの予備選チームが決まった!俊足のみなみ、本の虫雄大、ピアノ少女愛理に、走るのが怖い晴樹、4人の運命は?!子どもたちに人気のスポーツをテーマにした童話シリーズ「スポーツのおはなし」。オリンピックに採用されているスポーツについて、各一冊ずつ、豪華執筆陣が描き下ろします。小学低学年から中学年向けの創作童話です。2019年11月から3ヶ月連続で刊行致します。●シリーズ「スポーツのおはなし」の特色・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし。・「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた童話作品として楽しむことができます。また、シリーズを通して読むことで、さまざまなスポーツの特徴や面白さ楽しさを学べます。・ほぼすべての見開きに、実力ある画家によるイラストが入っていて、低学年から、ひとりで読めます。・巻末に収録したコラムページで、各スポーツへの理解がさらに深まります。・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読にもぴったりのボリュームです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

杏子

15
やっと、読めた!『午前3時に電話して』を読んでから前の話があるのに気づいて読まねばと思っていた。字は大きくすぐに読んでしまえる内容だが、中学年でもこのくらいの本は喜んで読むだろう。挿し絵も多く、薄いので読めた感があってお得かも?あくまでも読書力の乏しい子どもだったらの話。これを読んで、さらにあちらを読めば何か変わるかも?2021/11/11

Midori Matsuoka

7
「スポーツのおはなし」のシリーズの一つ。子どもたちにとっての身近なスポーツ、リレーが物語になっているのがいい。 クラスでリレーをすることになり、くじ引きで決まったチーム。メンバーはクラス一足の速いみなみ、読書家の雄大、足が速そうなのに速く走らない晴樹、スポーツよりピアノが好きな愛理。 一見バラバラな4人がバトンパスや走り方を練習して一致団結してリレーに臨むお話。勝つための要素として足の速さだけじゃない、チームワークの大切さが描かれている。2024/07/28

遠い日

3
「スポーツのおはなし」シリーズ。リレー。四継。運動会の競技のひとつとして出場する。クラスの代表チームを決めるための競争がまずある。くじで決まった四人。走るのが早くて大好きな者も、走るの嫌いな者も、苦手な者もいる中で、それぞれの気持ちをすり合わせ、胸襟を開いて語り合い、知っていくチームメイトのこと。そして、心が動きひとつになっていく。四人それぞれの気持ちを各章で描く連作方式。みんながまっすぐな気持ちになる場面が、じんとしました。続編へ。2022/10/26

私的読書メモ3328

2
リレーそのものよりも、同じチームになった四人それぞれを通した子供たちへの応援メッセージ、という感じの作品でした。爽やか。2024/05/25

うさ うさこ

1
2~4年生。『午前3時に電話して』前話。 リレー、得意、苦手、チームワーク、それぞれの悩み、主人公が変わる短編 ★★★☆☆2022/04/27

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