出版社内容情報
明治以降の日本の政治を牛耳ってきた「派閥」。このあまりに日本的な集団の成り立ちと性格と問題点を解明する斬れ味あざやかな論考
内容説明
明治以降の日本の政治を“派閥史”の観点からとらえ、派閥の成立ちと推移、その特徴と問題点を指摘する。戦後の派閥は、明治の「金権政治家」星亨に類似点が多いとして、その実態をさぐり、金集め、汚職、賄賂など、昭和の「金権政治家」田中角栄の方式の淵源を明らかにする。自民党政治の難問「派閥解消」に示唆を与える快著。
目次
ウラ権力としての派閥(派閥の生命力;納得治国家・日本;政治劇の裏の派閥)
対抗藩閥としての派閥(派閥の歴史;「虎を描いて猫になる」式明治の政治;政党の誕生と民権運動の挫折;藩閥から「資金派閥」へ;星亨の政党派閥経営;派閥の増殖と闘争;将来への課題)
派閥の将来(「土光式選調」のすすめ)