内容説明
武家にとって御家断絶以上の悲劇はあるだろうか。慶長5年の関ヶ原役以後、徳川幕府によって除封削封された大名家の数は240。理由は世嗣断絶、幕法違反、乱心などさまざまだが、幕府は狙ったら必ず何かを見つけ出した。本書は廃絶の憂目にあった大名家の中から福島正則、本多正純など12の悲史を描く名著。
目次
徳川幕府の大名廃絶策
里見安房守忠義
松平上総介忠輝
福島左衛門大夫正則
最上源五郎義俊
本多上野介正純
松平三河守忠直
加藤肥後守忠広
駿河大納言忠長
生駒壱岐守高俊
加藤式部少輔明成
堀田上野介正信
松平中将光長
著者等紹介
南條範夫[ナンジョウノリオ]
明治41(1908)年、東京生れ。東京大学法学部を卒業後、さらに経済学部を卒業し助手となる。以後、満鉄勤務などを経て戦後には教壇に立ち昭和54年まで国学院大学経済学部教授。傍ら作家として活躍、31年、「燈台鬼」で第35回直木賞を受賞した。創作活動は時代小説、史伝から推理小説まで多岐にわたる。平成16年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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