出版社内容情報
俊英と謳われ将軍職についた慶喜を待ち受ける時代の荒波。そして京では沖田総司ら新選組と勤皇の志士たちとの血腥い対決が始まる
内容説明
相次ぐ外国船の来航や、財政破綻に喘ぐ徳川幕府。英邁の誉れ高い一橋慶喜は、幕政改革の切札として将軍後見職に就く。一方、京では近藤勇、土方歳三、沖田総司ら新選組と、尊皇派との死闘が始まる。慶喜と沖田という二人の男に愛される運命の女・みのの物語を軸に、幕末という大転換期を描ききった雄渾無比の歴史ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えびえび
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十五代将軍慶喜を扱った作品なのですが幕末の複雑な流れのせいか、経過を追う場面が多く人物を描く類のお話ではありません。妾が新撰組の沖田と恋仲になるなど結構ぶっ飛んだ内容です。とはいえ南條センセらしく時代背景の描写は丁寧で読み応えはあります。新撰組が愚連隊みたいになってるのに違和感を抱く人もいるでしょうが、史実を見ても身内同士で殺しまくってるので致し方ないでしょうね。2013/06/15
さっと
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タイトルは慶喜だけれど、お馴染みの志士たちが多数登場する幕末青春群像劇。薩摩側の主要人物が西郷ではなく大久保になっている点が新鮮だった。でも、描かれ方がなんとなく陰険・・。作者によって、ほんと、異なるね。上巻は慶喜が副将軍になってから、第二次長州征伐まで。2012/01/22