出版社内容情報
ネコと暮すヒッピー風の元傭兵を中心とするコソ泥グループが、ひょんなことから入手した機密文書をタネに、なんとCIAを脅迫して周章狼狽させるピカレスク小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
13
傭兵上がりの男が主人公。仕事を仕込もうと仲間と共にLAのギャングの許に行く。ギャングはダメ元と、当局に押収されたコカインの奪還を彼らに暗に提示するスタート。コカインは大学での実験に流用されており、主人公達はここに忍込みブツを手にしギャングから金を得る。大学教授の一人はCIAが南米で繰り広げる心理戦に加担し、その秘密情報を論文として纏めていた。一団は偶然この論文を奪取、大胆にもCIAを恐喝しての大金強奪を企てる。文体は饒舌でスピーディー。ウェストレイクの諸作品を思わせるが、やや独りよがりで無理矢理感が強い。2025/07/15
marb21
1
盗んだ文書をめぐって、CIAとの頭脳戦。陽気な仲間達。プロットとしては面白く、登場人物も魅力的だが、いかんせん古い。故にありえんだろーの連発となってしまう。登場人物多すぎで、誰がダレやらという感じ。とにかく頑張って読了。ラストの後日譚で少し物語りの格を上げた感じ。2021/01/08
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