内容説明
日本の近世、すなわち江戸時代の村社会とはどのような社会だったのか。本書では、所有の問題を重視しつつ、小農(小百姓)・豪農(上層百姓)・村(村落共同体)・地域社会の4者に焦点を当てることで、このテーマを読み解く。
目次
江戸時代の村と現代社会
なぜ村に古文書が大量に残されたのか
江戸時代の村はこうして生まれた
土地は誰のものだったのか
暮らしを支える山野の重要性
年貢はどのように取られたのか
江戸時代の村落共同体とは何か
領主は村とどう関わったのか
結び合う村と村
村人の世界はどこまで広がっていたのか
村はどう変わっていったのか
近代への展望
著者等紹介
渡辺尚志[ワタナベタカシ]
1957年、東京都に生まれる。1988年、東京大学大学院博士課程単位取得退学。1995年、博士(文学、東京大学)。国文学研究資料館助手を経て、一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
村落共同体は商品生産と近代化を媒介。2018/01/14
セージ・コーデン
0
近世の村落社会について知ることの出来る本です。高校までの授業では深くは触れられない近世の村落社会の構造を理解することで、その当時の民衆の考え方、コミュニティーの形成について見えてくる部分も多々あります。このような社会の形成を理解することは現代社会を生きる上で必ずや役に立つことでしょう。
t
0
つまみよみですが 17世紀ごろは小農自立と生産増大、18世紀後半からは貨幣経済、文化成熟と階層分離2010/10/25