出版社内容情報
ガン患者の老女をいたわる温い家族。しかし……現代家庭の荒廃が殺人事件を引き起こす。看護婦鮎子が活躍する人気シリーズ第三弾
内容説明
ガンで入院中の老女を見舞う息子と嫁、可愛い孫。一見あたたかな家族の光景のようだが、実は彼らは赤の他人だった―現代風俗を見事にとらえた表題作のほか、被害者が書き残した百人一首が謎を解く鍵となる「ポールポジション」など看護婦戸田鮎子と恋人の新聞記者田原陽一が活躍する傑作ミステリー四篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そーだ
2
看護婦探偵の鮎子が主人公。このシリーズは初読で、刊行順もよく分からないまま読み始めてしまったけれど、雰囲気が葬儀屋探偵シリーズに似ていてすらすら読めた。ドラマの『赤い霊柩車』で観たことのある話が多くて大体構成を理解しながら読んでいたけど、十分楽しめた。2016/10/10
ma-san
2
初山村美紗。日本三大作品名は挙げられないけど名前は知っている作家の一人(もう一人は西村京太郎。あと一人は誰でしょう)。この短編だけを読んだ感想としては流行や社会背景を取り込むのがうまいなーという印象。そして非常に読みやすい。面白い。・・・しかしこの人の代表作って一体なんになるのだろう。2013/04/30
Taichi Sakamoto
1
山村美沙は、この一冊しか読んでないけど。とっても楽しめた