出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
元刑事の河辺は、音信不通だった幼馴染の佐登志が死んだ知らせを受ける。彼が遺したのは、暗号めいた伝言。友からの謎かけに、河辺には封印していたはずの苦い記憶がよみがえる。40年前、故郷で巻き込まれたある事件―。追われるように都会に出た彼らが、歩んできた人生とは?かつての悲劇の真相に迫る、大河ミステリー。
内容説明
元刑事の河辺は、音信不通だった幼馴染の佐登志が死んだ知らせを受ける。彼が遺したのは、暗号めいた伝言。友からの謎かけに、河辺には封印していたはずの苦い記憶がよみがえる。40年前、故郷で巻き込まれたある事件―。追われるように都会に出た彼らが、歩んできた人生とは?かつての悲劇の真相に迫る、大河ミステリー。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
122
★★★★★☆☆☆☆☆昭和から令和に跨る呉勝浩の長編。一本の電話が報せた旧友の死。元刑事の河辺は旧友が遺した暗号めいた五行詩を読み解く中で、かつて〝栄光の五人組〟と呼ばれた幼馴染の関与を疑い始めるが――。40年の時を経てリンクする2つの殺人。なぜ余命僅かの旧友は殺されなければならなかったのか。全編にわたる皮肉でハードボイルドな会話と、荷風・太宰ら昭和の文豪に纏わる難解過ぎる暗号に、終始読み難さを感じてしまった。それにしても栄光の五人組(久則、佐登志、高翔、欣太、風花)は、名前も口調も到底アラ還とは思えない。2026/02/14
よっち
32
元刑事の河辺のもとにある日かかってきた電話。友が遺した暗号に導かれ、40年前の事件を洗いはじめた河辺とチンピラの茂田はやがて、隠されてきた真実へとたどり着くミステリ。過去を語るために思い出してゆく、封印していた四十年前の記憶。仲が良かった五人組の若き日々と悲劇。二十年前の再会と挫折。暗転したそれぞれの人生と苦い思いがあって、遺された暗号の意味を巡るうちに新たな事実も明らかになっていって、その真相にたどり着くまでにずいぶんと遠回りした感もありましたけど、紆余曲折の末に迎えた結末がなかなか印象的な物語でした。2023/08/02
さち@毎日に感謝♪
27
厚みのある本ですが、展開が気になって割と直ぐに読めました。40年前の事件が新たな事件を引き起こしていて、今と過去を行き来しながらの物語でした。結末は辛いものだったけれど、5人組の友情も感じられる作品でした。2023/10/07
numno1
13
旧友・佐登志の突然死を知った、落ちぶれた元刑事の主人公・河辺。佐登志が死に際に残した暗号は、佐登志も含めた5人で過ごした幸福な少年時代と、それを終わらせた陰惨な殺人事件の記憶へと河辺を誘う・・ 700ページ近い大作でした。呉先生は書きながら筋書きを考えるタイプだとこのミスのインタビューにありましたが、とてもそうは思えないよくできたストーリー展開を堪能できました。2023/08/16
ケイ
10
今作は白い衝動、法廷占拠のように、いささか最後まで読了するのに苦労しました。道徳の時間、爆弾、スワン、雛口依子は上質のミステリー。読書が楽しかった。複雑な登場人物関係と書かれている時代の幅、日本文学、海外の詩人の知識、過激派運動とのつながり等、よくぞこの大作に取り組んだという意気込みは伝わる。ただ、ミステリーとしての構築が複雑すぎてお腹いっぱいになった。1981年生まれの呉さんが、1959年生まれのスタンバイミーを描くのはリアリティを伴わない。想像力取材力は認めるが、背伸びしすぎ感が全体に感じられて残念。2025/04/05




