文春文庫
春風秋雨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167224264
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

作家としての長いキャリアをふりかえりつつ、日々の哀歓を綴るエッセイ。寝るほど楽は…、女性と生きがい、直木賞受賞の頃、老母との暮らし、猫のはなしなど春秋の感慨にこめられた、晩年へのさりげない模索。旅先で想う歴史上の人物など、旅することの多い著者ならではの話題。女の暮らしに漂う静謐と温もりが伝わる随想集。

目次

暮らしの中のこぼれ話(亥年つれづれ草;一粒の目;ひとり旅 ほか)
旅の楽しみ(会津若松;浜辺の風;もの言わぬ歴史の証人 ほか)
歴史への思い入れ(糖尿病多発の藤原摂関家;絵巻の中の肖像;天来の音楽 ほか)

著者等紹介

杉本苑子[スギモトソノコ]
大正14(1925)年、東京に生れる。文化学院卒。昭和38年「孤愁の岸」で第48回直木賞受賞。53年『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞、61年『穢土荘厳』で女流文学賞を受賞。平成7年度文化功労者。著書は上記受賞作のほか『華の碑文』『玉川兄弟』『埋み火』『終焉』『影の系譜』『散華』『山河寂寥』『能の女たち』など多数。平成9年『杉本苑子全集』全22巻を中央公論社から刊行
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感想・レビュー

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shushu

1
随分以前(昭和40年代頃)に書かれたエッセイも収録されていて、ちょっと戸惑った。後書きで著者もそれに触れ、現況と異なっているところある旨付記されている。しかし、編集側で初出を添えるべきではないでしょうか。師である吉川英治に触れる文章は古き良き時代の雰囲気を感じます。藤原道長等の貴族は決してやせ細って若くして死んだわけではなく、贅沢な食生活を送り、足利や徳川の将軍たちより平均して長生きだったそうです。うーん思いこみを訂正されました。2013/05/28

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