出版社内容情報
英国に留学した元女優と商社マンを次々と襲う北朝鮮スパイと日本赤衛軍の魔手。その狙いは? 危機管理の盲点を衝く、長篇小説!
内容説明
イギリスに子連れで留学中の元女優・佐久間浩美が突如、拉致された。事態の異常を察した駐英商社マン安原は浩美の安否を確かめようとするが、すでに浩美は北朝鮮・平壌に連行されていた。そこで彼女が強要されたのは、屈辱的な任務だった―。連合赤軍事件を彷彿させるテロの恐怖と、その渦中のヒロインの悲恋を描く話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
18
興味があって探していたが、なかなか手に入らなかった深田作品。ようやく読む機会を得た一冊。本作は2つの出来事をあわせたようなストーリーで進行していく。上巻は北朝鮮の日本人拉致事件を扱っている。主人公の浩美が北朝鮮の工作員に騙されてピョンヤンに連れて来られるが、北朝鮮の情景の酷さが描かれていて息をのんでしまう。金日成と金正日の親子も実名で登場し、恐怖国家のありようがまざまざと目に浮かぶよう。ここまで北朝鮮をこき下ろしてしまうと、著者にクレームは来ないのだろうかと気になった。(下巻に続く)2021/12/02
ただの晴れ女
3
よど号ハイジャック犯による、北朝鮮の拉致問題を扱った小説。拉致の手口はもちろん、北朝鮮の恐怖政治に帰国事業の闇など、細部まで非常にリアルでこわかった。 拉致だけでなく、イランとイラクの戦争やら、フィリピンの情勢なども、大人になって知識が増えると、さらに興味深く読めたり。10代で読んだきりなので、改めて読み返すとさらに面白かった。万人にお勧めはできないが。2017/11/23
Kazumi Sato
1
北朝鮮の拉致事件を描いた作品。高校生くらいで読んだかな?
伊良林正哉
1
北朝鮮の闇を描いた本です2008/09/23
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- 和書
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